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浜崎あゆみ、まさかの自虐! しかし「頑張って」と思ってしまう理由とは

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「ayu」講談社

「ayu」講談社

 今年歌手生活15周年を迎えた“元祖”歌姫・浜崎あゆみ(35)。その活動を記念して、米・ロサンゼルスの自宅で撮影した写真集『ayu』(講談社)と、ライフスタイルブック(同/タイトル未定)を2カ月連続でリリースする。

 今回のこの写真集は発売予定ではなかったようだが、女性ファッション誌『ViVi』12月号(講談社)のインタビューによれば、「昔ながらのメンバーと新しいメンバーの間でいいケミカルが生まれて、どんどん写真を撮り続けてるうちに、『これって写真集にしろってことじゃない?』って」と、まるでバブル期を彷彿させるような“ノリ”で急きょ制作が決まったそうだ。そんな“ケミカルあふれる”写真集だが、是が非でも売りたいのか、かつてないほどプロモーションに力を入れており、こちらもまた違った意味で注目を集めている。

 まず、1週間限定ブログ『A DIARY ~7days Limited~』を開設。この期間限定ブログは、『私の日常風景などをカジュアルにレポートして行きたいと思います』と綴ったものの文章量が少なく、日に何度も更新するため、以前から行っていたTwitterと代わり映えしないもので、相互間のコミュニケーションがない分、Twitterより価値がなくなったようにも思える。しかし特筆すべきは、いつまでもぶれない“ファッションリーダー・浜崎あゆみ感”だ。全身をCHANELで固めているかと思えば、少し前に若者女子の間で流行った、LAと書かれたキャップにギラギラサングラス姿を披露。華やかであるのはもちろんだが、この彼女を見て真似したいと思う人はいったいどのくらいいるのだろうか。もちろん、オシャレは個人が楽しむべきもので誰かに非難されるものではないが、かつてのギャルたちから絶大な支持を得て、こぞってファッションをマネされた姿はそこにはないようだ。

 また11日にはマンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)の巻末で、ショーツのみをまとい、腰のタトゥーを覗かせたセミヌード姿が掲載された。グラビアはカラー3ページにわたり掲載され、「鼓動(バイブス)高まるグラビア! オレたちは、またアユにハマる!」と、若干の時代錯誤感を感じないわけでもないキャッチコピーが踊り、これに対してネット上では「いつもの修正写真のどこがプライベートなの?」と酷評が飛び交う始末となった。これまでも度々報じられてきたように、あゆのアーティスト写真やアルバムジャケットは、肌全体に人形のようなツヤが与えられた“人間離れした美しさ”のものが多く、それはまるでCGかの錯覚を起こさせる“作品”が多い。「老化に対する拒絶」という指摘まで飛び出したこともあり、今回の写真に対しても同様の拒絶反応に近いものがあるようだ。

 2000年代、きらびやかな芸能界の中でも別格の扱いをされ、まさに歌姫としてわが世の春を謳歌した浜崎あゆみ。リリースする楽曲は軒並みミリオンを数え、ギャルたちからは一挙手一投足が注目され、服装、メイクを真似るものが続出したことも今や昔。9月に発売したデビュー15周年記念アルバムは、初週1万5,000枚、オリコン7位にとどまり、アーティストとして低迷している。ここ最近の話題といえば、プライベートでの男性スキャンダルがメイン。TOKIOの長瀬智也との破局後は無名の外国人俳優との結婚・離婚を経験し、その後自身のバックダンサーだった内山麿我と不倫紛いの熱愛騒動。また破局した後には、麿我からバラエティーなどで交際時のことをネタにされるなど踏み台のように扱われ、かつての栄光の姿は影も形もない状態となってしまっている。

 まさに凋落の一途を辿る浜崎あゆみ。今年の12月25日には、約3年ぶりにシングル「Feel the love /Merry-go-round」が発売されるが、「Feel」のサウンドプロデュースは一部で“コラボビッチ”とも揶揄されるavex所属DJハローキティ、作曲は小室哲哉という “事務所総出感”のある布陣で女王の15周年をバックアップしている。その楽曲で浜崎が手がけた歌詞には、

「ほらね」だなんて言わないけど
もうそろそろ見る目養ってもいいんじゃない
なんてよく耳にするけど
実際正しい恋愛ってなに
迷走してない人なんている?

 と、自虐まがいな言葉が並ぶ。近年の男性スキャンダルや今回の痛々しさすら漂い始めたプロモーションを見るにつけ、「そろそろ歳相応に落ち着いては?」と思う人が大半だろう。しかし、全盛期の彼女と同じ時代を生き、同じように歳を重ねてきたファンにすれば、「(ここまで終始徹底したAYUスタイルならば)このまま貫いてほしい」と、思ってしまう人も多いのではないだろうか。今は迷走しているようにも見える浜崎だが、一時代を作った浜崎はいったいどんなゴールを迎えるつもりなのだろうか。カリスマの孤独は誰にもうかがい知れはしないが……。
(田中クラリス)