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マツコも感服! “悪魔の申し子”と呼ばれた高嶋ちさ子がテレビに出るワケ

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「クライスラー:前奏曲とアレグロ」DENON

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 毎週アウトな人々がゲストにやって来ては、たびたびとんでもないカミングアウトをしていく『アウト×デラックス』(フジテレビ系)。この番組にはテレビで初めて見るようなアウト素人さんたちが多く訪れるのだが、アウト芸能人の方々もたくさん目にすることができる。「あの芸能人に、こんなアウトな一面があったのか!」と驚かされるのが毎回楽しみな番組である。

 11月14日放送の同番組にトップバッターで訪れた“アウトなゲスト”はヴァイオリニストの高嶋ちさ子であった。高嶋さんと言えば、これまでもさまざまなトーク番組やバラエティ番組などでさんざん相当な毒舌ぶりを発揮して来たので、彼女の登場と共に「まぁ、当然“アウト”確定だろうな」と容易に“アウト予測”できていたのだが、今回はいつもに増して高嶋さんのアウトっぷりが炸裂しているようであった。あまりにもアウトが炸裂し過ぎたためか、もうアウトとかセーフの枠などどうでも良くなってしまうという不思議な回になっていた。

 番組冒頭でMCのナインティナイン矢部浩之から「“悪魔の申し子”と呼ばれた女」と紹介文が読み上げられると、同じくMCのマツコ・デラックスは「キャッチ(コピー)だけ見ると最強の(アウトな人)が来るんじゃない?」と、武者震いを感じているかのように待ち構えていた。

どんな汚い手を使っても勝ちたい!

 MCの二人が物々しい雰囲気でゲストの入場口を見つめると、「こんにちは~!」と明るく軽いトーンで高嶋さんがご登場。そんな高嶋さんを見たマツコは「あー! 確かに“悪魔の申し子”だわ~!」と、早くも納得していた。高嶋さんのしゃべりをテレビで見たことがある視聴者なら、きっとマツコと同じことを思ったのではないだろうか? 私もすこぶる納得してしまった。

 まずは高嶋さんの生い立ちについての説明VTRが流れたのだが、その時テレビ画面に映っていた高嶋さんは真剣な眼差しでヴァイオリンを優雅に奏でていた。その映像は、まるで嵐の前の静けさのようであった。あの毒舌がなければ、しゃべり出さなければ、普通に美人なヴァイオリニストなのであろう。

 6歳からヴァイオリンを始めて23歳でアメリカに渡り、イェール大学の大学院で腕を磨いたという若かりし頃の高嶋さん。現在は「めざましクラシックス」(フジテレビアナウンサーの軽部真一と共同プロデュースで制作しているシリーズコンサート)などを開催し、クラシックを身近に感じてもらおうと活動中だそうだ。

 早速、“悪魔の申し子”と実際に呼ばれているのかを矢部っちが確認してみると、高嶋さんは「過去の話ですよ~、今はもう天使のようだってよく言われる、フフッ」と、なぜか照れ笑い。「どなたが(天使のようだと)おっしゃるんですか?」と、矢部っちは怪訝そうに聞き返していた。ほんとだわ、あの毒舌高嶋さんに誰が“天使”だなんて言うのだろうか?

 高嶋さんは確かに小学校の頃と留学中に“デビル”と呼ばれていた時代があったこと明かした。勝気な子供だったため、年子のお兄さんに負けたくないという気持ちがとても強かったそうだ。勉強もスポーツも何でもできるお兄さんに対して「どんな汚い手を使っても勝ちたい!」と思っていたらしい。子供時代から、勝つためには“汚い手も使う”だなんて考えていたとは、筋金入りである。お兄さんだけではなく、同級生に対しても同じように負けず嫌いぶりを発揮していたそうだ。

 しかし、音楽高校受験のために1日6時間~10時間ヴァイオリンの練習に明け暮れたという暗黒の中学生時代は、悪行をする時間がなかったそうだ。それが実は“不良化防止策”として母親が高嶋さんにヴァイオリンを与えていたのだとか!「ヴァイオリンをしていなかったら?」という矢部っちの問いかけに高嶋さんは「どっか入ってますよ!」と、危うく少年院行きになってもおかしくないほど凶暴女子になる勢いであったことを暴露していた。子供時代のちさ子ちゃんはそんなにひどかったのか!?

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!