
きゃーわいすぎるやろー!
−−かわいすぎるトップAV女優・紗倉まなが、その熱しやすく冷めやすい「金属系女子」ならではの感性で、「愛について」考察していきます!
皆さんこんにちは、そしてはじめまして。
私、紗倉まなといいます。20才、職業は『Hなお仕事』をしています。
唐突な質問ですが、皆さんは普段、AVとかご覧になりますか? 女性だと見ない方が大半なのではないかなあと思いますが……。
冒頭で『Hなお仕事』と書きましたが、実はAV女優という職業をやらせていただいています。AVという仕事をしているわりには、Hが下手くそで、喘ぎ声が若干熟女っぽくて悩みだという致命傷を抱えながらも、なんとかやっている次第でございます。
コラムに登場させてもらうのも初めてなので……今回、そんなAVについての話も絡めまして、自身のことを少し紹介させていただきたいと思います。
パパの性癖を知って濡れちゃった!
まずはAV女優になろうとした経緯を……。
遡ること、それは私がまだ何も知らない14才の頃……当時、隔離されている父の書斎には、リビングに続いて二台目のTVが置いてありまして。私は普段、父の書斎にこっそりと足を忍ばせては、取り溜めしておいたバラエティ番組やドラマを、VHS(ビデオもまだDVDではなくてテープでしたよね)で鑑賞していました。その日もまた束の間の楽しみの時間を満喫しようと、テープを漁って再生した途端……部屋に響き渡る野獣の様な声。振り乱れる髪の毛を払いながら快楽の表情を示す全裸の女性。多分、そこが父の抜きどころのシーンだったのでしょう。今振り返れば父も良い趣味をしていたなとか勝手に思ってしまいます(その時の体位はバックで、父は昔、お尻が好きと公言していたことを思い出しては納得)。
一時停止してしまったのは私の方で、暫くじっと見入ってしまいました。思春期にそんな衝撃的なものを見て興奮するのは男の子だけのように感じますが、実際私も興奮状態。身体もそこまで発達していない自分と見比べては、『なんて芸術的な裸体なんだ!』と、当時の私は感動しっぱなしだったわけです。嫌悪感とかそういうものも一切なく、むしろ教科書で見ていたミケランジェロの彫刻を三次元で見たかのような、そんな感覚。TVをつけても裸の女性がバラエティに出演することは当然ない中で、こんな風にVHSだけでしか見れないモノもあるんだなと、世界が広く見えたんですね(ちょっと大げさ?)。
その衝撃を忘れられず、ずっとAVに関係するお仕事をやってみたいなあと思い馳せていた18才の頃。結局事務所に応募して、晴れて叶った職業なのですが、友達からは『毎日ずっこんばっこんしてるの?』だなんて、未だによく聞かれます。なんていう極端な発想。
毎日毎日撮影というわけでもなく、女優さんによっても変わりますが、私はAVの撮影は月に一本のペースでやっています。AV一本につき、撮影期間はおよそ二日です。なんだか日にちだけでみるとあっさりとしているような気がしますが、その二日間は朝から深夜近くまでみっちりと撮り続けています。
残りの日は、グラビア撮影やイベント・握手会が7割程度、時々TV、時々ラジオ、といった具合で月に20日程稼働しています。換算するとおよそ週休二日なので、普通の会社で働いている方と同じくらいのペースなのかもしれません。
合間の休日は主に、趣味の車いじりに没頭したり、洗車をしたり読書をしたり……メーカーさんからもらったAVを見ながらおやつを食べたりと。最後以外は普通の休日の過ごし方ですね。ただ、ほとんど土日ではなく平日休みが多いので、友達と過ごすというよりは一人遊びをして時間を有意義に潰していることが多いです。意味も無く青森に一人旅に行ったり、意味も無く金沢に一人旅に行ったり、一人でいることに慣れると、心も少しずつ強く逞しく鍛えられているような感じがします(あまりにも遠出ばかりするので同時に足腰も鍛えられています)。
惚れっぽいけど、冷めやすいんです
ちょっと女の子らしい話をさせていただくのであれば、今までの恋愛遍歴でしょうか……。とはいっても、語る程の恋愛経験をしていないので、恋愛は本当に若葉マーク付です。系統で言えば、熱しやすく冷めやすい、いわゆる『金属系女子』でもあります。B型女さんなら少しばかり共感していただけるのではないでしょうか……。私、本当に月ごとに好きな男性のタイプが変わってしまうくらい、なんだか惚れやすいみたいなんです。ストライクゾーンが広い、ということなんでしょうか。きっと軽いんでしょうね。
最近でいいますと、俳優の大泉洋さんが大好きです。内面的な面白さや人間性にも惹かれますが、あの髪型が私の心を掴んで離さないんですよね。長身ですらっとした体型の上に、もしゃもしゃとした髪のシルエットって……夢が膨らみます。なんだか凄い夜を見せてくれそうな気がしてしまうんです。『シルエット萌え』を開拓しつつあるのが近況です。
ここまで、長々と自分のことばかりを書いてしまって申し訳ないのですが、上手く最後をまとめられる能力がないので、愛する我がペットで締めくくりたいと思います(締めくくるワードがペットだなんてずるいですね)。
つい先日、前々から魅力を感じていたハリネズミさんを、我が家に迎えたんです。なんていうんでしょう、もう可愛い以外の言葉が見つかりません。美味しいものを食べて『美味しい』、という言葉しか出てこないように、本当にその一言に託しています。ペットとしては、ハリネズミはあまりメジャー化されてはいないようですが、臭いも無く、鳴きもせず、慣れてくると人にもちゃんと懐いてくれる、大変キュート極まりない小動物さんなんですね。ピグミーヘッジホッグという種類らしくて、ネーミングセンスの欠片も無い私は『ヘッジホッグ大佐』と命名しました。命名された大佐もタジタジ。ただ、ペットの愛称に敬意を込めることで、なんだか一段と愛おしくなってしまう気がするのは私だけでしょうか……? 傍らで一心に回し車を回し続ける大佐を見習って、私も粘り強く一生懸命に頑張らないとなあだなんて感化されています。ハリネズミから哲学を感じる日々であります。
……ということで、初めましてのコラムを終了したいと思います。自分のことばかり書くとなんだか少し照れくさいですね。こんな感じですが、これからはいろいろなテーマに沿ってコラムも書いていこうと思いますので、今後もあたたかく、お付き合いいただけたらうれしいです。どうかよろしくお願いいたします。ではでは。

ちゃお!
■紗倉まな/ 高等専門学校の土木科出身。18歳の誕生日の翌日に事務所に応募し、所属が決定。2011年にイメージビデオデビュー、翌年2月にAVデビューするや否や人気沸騰! SOD大賞2012では最優秀女優賞、優秀女優賞、最優秀セル作品賞、最優秀ノンパッケージ作品賞などなどを総なめで6冠を達成する。『ゴッドタン』キス我慢選手権でも「かわいすぎる」と話題☆