
『東京タラレバ娘』公式HPより
ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)が22日に最終回を迎えました。原作はバカ売れだし、初回放送前から話題だし、何より“30歳、独身、彼氏なしの「タラレバ女」たちの厳しい現実、だけど真実”“女子のリアルが刺さりまくり! 共感度100%の水ドラ”というコピーに釣られて「このドラマ担当します」と言っちゃったんです。そんな自分を悔やむ結末となりました。
先週、彼氏・早坂さん(鈴木亮平)の約束を「腹痛」と嘘を付いてドタキャンし、弱ったKEY(坂口健太郎)を家に泊めた倫子(吉高由里子)。確実にKEYのことが好きなのに、「あれは人助けだった」と自分にも嘘をついて、早坂さんと同棲する物件を決めました。
しかし、早坂さんは倫子のKEYへの気持ちに気づきます。そして、入居手続き用紙を記入する際、早坂さんは泣きながら「気持ちに蓋をすることも嘘じゃないか。僕はね、それでもいいから一緒にいたいって思ったんだ。でもやっぱりそれは無理だ。このまま倫子さんの気持ちに気づかないフリして付き合ってタラ、きっと後悔する。あの時ちゃんと向き合ってレバって。僕はタラレバ男にはなりたくない」と同棲も交際も破談に。
“結婚したい30歳のリアル”は、かっこ良くてほっとけなくて気になる男がいようが、俄然早坂さんでしょうが。この人を傷付けたらアカンでしょうが。この期に及んで「KEYのこと好きだけど安全安心な早坂さんと同棲しよう」とする倫子、それなのに“早坂さんに隠し通せない爪の甘さ”、どっちもイライラ。
香(榮倉奈々)だってそう。30万円払って入会した結婚相談所をやっとこ利用し始めて良い人に出会ったのですが、「会ってみたら背が高い」と振られ、「気合い入れてハイヒール履かなきゃよかった~」って悔やんでいるところに、鬼畜元彼・涼ちゃん(平岡祐太)登場。
「俺、やっぱ香じゃなきゃダメだ。もう一回ちゃんと付き合いたい。リナ(香と二股していたモデルの彼女)とは別れた。他の女のアドレスも全部消した。俺、ずっと香に甘えて、いつの間にか香がいるのが当たり前になってた。でも当たり前じゃなかった。香がいないとメシはまずいしテレビ見ててもつまんないんだ。俺、香と一緒にいたい!」
これに対し、香は「無理。女好きは科学でも治せないんだって」と拒否したんですけど、数秒後には「でも、考えとく」とニッコリ。その上、倫子と小雪(大島優子)には「もしかしたら変わるかもしれないし、ダメかもしれないし。時間かけて見ていこうかなって。涼ちゃんのことちゃんと見れるの、私しかいないと思うから」とものすごく前向きに検討してるんですよ。
ちょちょちょっ。“結婚したい30歳のリアル”は、結婚相談所のデータの注意事項に身長を太字で記入するんじゃないの? というか、相談所だってそれくらいやってくれるでしょ。嘘が付けないでお馴染みの涼ちゃんが「ごめん香! 変われなかったわ!」って笑いながら浮気する姿しか浮かびませんけども。
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