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30歳独女の甘い空想、not真実! 二度と見たくないドラマ『東京タラレバ娘』/最終回レビュー

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『東京タラレバ娘』公式Instagramより

『東京タラレバ娘』公式Instagramより

 ドラマの最後は、1カ月後のまみちゃん(石川恋)結婚式で、映画撮影で旭川にこもっていたKEYと倫子が再会し、一層リアルとは無縁の展開に。

倫子「久しぶり。呑んべえのおじさんたち寂しがってたよ、いつ来るのかなって……私も」
KEY「えっ」
倫子「早く帰ってこないかなって思ってた」
KEY「何で?」
倫子「アンタに言いたいことあったから」
KEY「何?」
倫子「私、早坂さんと別れた。私、アンタのこと好きだわ。はあ~、やっと言えた。じゃあね」
KEY「あのさ、俺もアンタのこと好きかも」
倫子「えっ」
KEY「……って言ったらどうする? 考えといて、タラレバさん」
倫子「待ちなさいよ! タラレバさんって名前じゃないから」
――ニッコリ笑い合う2人――

 厳しい現実、だけど真実? 甘い空想、ただの虚偽でしょ。挙げ句、倫子、香、小雪で道を歩きながら「旦那や彼氏がいてもいなくても、東京オリンピック3人で見ない?」「いいね~」と笑い、「女の幸せ掴むとか誰かに幸せにしてもらうとか」「そんなの間違ってる」「幸せって何なのか、それは人の数だけ答えはある。幸せは自分が決めるものだ」という倫子のナレーションで終了します。

 うん、3人でオリンピック観賞なんて絶対楽しいと思うんですよ。というか、3人が最終回で気付いた「男いない、仕事ない、ってアンタたちとタラレバ言ってた時も、別に不幸じゃなくて結構楽しくて、案外幸せ」って、「案外」どころかすごい幸せな時間ですからね!「第4出動!」なんてLINEひとつで、いつ何時も仲良し3人が集まってお酒が飲めるなんて、最高の環境ですよ。そんなことも30歳になるまで気づけなかったなんておかしいでしょうよ。ひょっとしてですけど、作者は男がいないと生きていけない恋愛至上主義で、友達のいない(というか、友達が離れていったタイプの)人なのでしょうか。

 そして、恋愛ドラマや少女漫画としては、倫子とKEY、香と涼ちゃんの関係も別に良いんです。でも、“30歳、独身、彼氏なしの「タラレバ女」たちの厳しい現実、だけど真実”ではありません。現実の30歳は、割り切れるところは割り切って、良い塩梅の選択をしてたくましく生きています。いずれにせよ、ドラマスタート前は「原作のイメージとキャストが違う!」と叩かれてましたが、蓋を開ければ演者には何も問題はなく、脚本に違和感だらけ。二度と見たくないドラマでした。

(ドラマウォッチ:ナチョス)

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