連載

美人大物女優Xの「女嫌い」の実態…激動の13年間を振り返る

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「女性記者」が嫌い?

 それは単独取材ではなく、数人の記者で取り囲むいわゆる“囲み取材”の時。記者たちは今まで何度となくヤラレてたから「とにかく彼女のご機嫌をそこねないようにしないと。何が地雷かわからないから携帯は必ずオフって。バイブもダメだからね」「寒くないかしら? 熱くないかしら?」「あっ、お飲み物は何がいいか、マネージャーさんに聞いてきて。あとストローを用意して」と大忙しで準備。余談だけど、菅野美穂さんは歯医者さんに指導されたらしいのだけど、歯に色素がつかないように「今では温かいコーヒーもストローでフツ~に飲めるようになっちゃった」なんて言ってたっけ。

 さらにみんなで「こんな質問をしたらまた『抽象的すぎて、質問の意味がよくわからない』とか言われちゃうかもしれないよね」などと相談しつつ、ありとあらゆるさまざまなシミュレーションをしながらご登場をお待ち申し上げていたの。そのかいあって、囲み取材は今までになく順調に進み、そろそろ終了にしようかとホッと胸をなでおろしていた矢先、あろうことかシーンと静まりかえった部屋に、それはそれは軽快な音楽が突然、大音量で鳴り響いたの。

 案の定、ぶしつけな携帯音に女優Xさんの眉がキリッとあがったわ。もうこれまでかと観念した時、その犯人の男性記者が名乗りを上げたの。隠し切れないと思ったんだろうね。記者たちは「もうだめだ、終わったね」と目くばせし、一蓮托生、みんなで目をつぶって覚悟を決めた数秒後! 女優Xさんは「えっ、大事な電話かもしれないでしょ? 大丈夫、出て。待ってるから」と、聞いたこともないようなお優しいお言葉を1オクターブ高い声で繰り出したのだ。「え~~~~~~~~~~っ!」とびっくり仰天。

 それからもよくよく注意して見てみること13年余り。何十回という取材から得たさまざまなデータをもとに分析すると、女優Xさんは「年齢問わず、女性に厳しく、男性に優しい。しかも、かなりのブサメンでも、ちょっとしたおデブちゃんでもOK! ストライクゾーンはまぁまぁ広い」という結果に落ち着いたわ。同じような質問をしても女子にはかなりキツ~イ感じで返してくるけれど、男子には笑いを入れつつウイットに富んだお答えで、いつも満点のリップサービスをしてくださるのよ。男好きって感じでもなさそうなのに……。

 ただ、わかりやすすぎてちょっと笑っちゃうのは、同じ女性でも、相手がプロデューサーや脚本家だったら話はまた別なの。女性Pには、比較的優しい物腰であたられるわ。何よりテレビカメラが回る記者会見やイベント、もちろんバラエティー番組などでは絶対にそんなお姿はさらされないし、いつ見ても「さっぱりした姉御肌の懐の深い美人演技派女優さん」にしか見えない。テレビは正直と書いたけど、本当におくびにも出さないのだから、いつも女性記者たちとは「彼女こそ、本物の演技派女優だわ」と感服しているの。

 時に窮地をプロデューサーたちに訴えるんだけど「本当にどうして取材の時だけあ~なっちゃうのかなっていつも思ってる。イヤなら取材なんて引き受けなければいいのにね。不思議だよ~」と、他人事のような態度なの。まぁ各局のプロデューサーたちもその惨状は目の前で見てるから、誰もが深くうなずいてはくれるんだけど、どんなにお願いしても「さすがに言えないよ~」とみんなビビってしまうのだから、どこを探しても救世主は見つからないの。最後にはいつもPたちが「まぁ取材態度はアレだけど~、女優としてはやっぱり使いたい素材なんだよね」とおっしゃるのだから仕方ない。この戦いに勝ち目はない!

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秘密のアツコちゃん

約20年間、アイドル、タレント、女優、俳優、監督や脚本家など、さまざまな業界人とともに仕事をしてきた結果、気づけばとんでもなく情報通に。毎日、テレビ局や出版社、レコード会社や映画会社などに日々出没し、マスコミ界隈をふわりふわりと歩き回っている。