そんな中で彼はかなりニッチな趣味をお持ちなので、「変な奴」と思われることを避けるため一番の趣味は隠すことにして、その代わり「休みの日は友達とカラオケに行っています」と一言入れさせました。見た目はじけた雰囲気じゃないのに急に「趣味:カラオケ」と書いてしまうと、「もしかして一人カラオケ……?」「マイナーな曲熱唱してそう」とか思われかねない、というわけで「友達と」を入れて「みんなでワイワイするのも好きですよ」というキャラクターを演出してみました。
そして次は「性格」です。職業クリエイターでやたらと明るいキャラクターで押しだしたら、今度は「チャラそう」って思われるじゃないですか。すでに「みんなでカラオケに行くのが好き」という情報を入れてしまったので、明るさはこの辺で抑えておきたいわけです。そう、これはもうバランスなんですよ!
その時使っていたマッチングアプリは性格を一覧から複数選ぶ形式で、「社交的」とか「気が効く」とか「さびしがり」とかあらゆるタイプの性格が用意されていました。とりあえず、暗い奴だと思われないように、かつ嘘はなく選んでいくと「まじめ・誠実・聞き上手」という項目が選出されました。うーん、いや、いいんだよ、いいんだけど、堅苦しすぎないか!? 職業クリエイターで性格堅苦しすぎるって、それはもうただの「近寄りがたい奴」じゃないか!? そこでみんなでもう一度見直して「好奇心旺盛」を入れてみました。すると、あら不思議! 好奇心旺盛って何て便利な言葉なんでしょう! なんかこう一気に親しみやすさが出ましたね!
出来あがったプロフィールを見ると、「嘘じゃないけど実物ともちょっと違うポップな人物像」が浮かび上がってきました。