
お外でいたしたくなる季節。Photo by Lisa L from Flickr
料理が得意とはいえない私ですが……いえ、得意ではないからこそ、ちょっとしたキッチングッズに惹かれます。それがあるとラクができる、なのに料理がグレードアップする、と淡い夢を見るのです。でも吝嗇なのでたとえば圧力鍋やブランド家電といった大物には手を出さない。キャベツピーラー(千切りが苦手)とかミニサイズのスキレット(なんかオシャレな気がした)とか、チープなものを買っては喜んでいます。
なかにはハズレもありますが、買ってよかった~とつくづく思えるものもあり、実際は料理をする時間が数分、短縮されただけなのに、生活全般が捗るじゃん! と歓喜することもしばしば。「道具って魔法だなぁ」と実感するのです。
私はアダルトグッズもこれと同じだと思っています。同じくハズレも多々ありますが、それまでできなかったことができるようになったり、ちょっと時間を短縮できたり、性生活全般が捗っちゃう!
「アダルトグッズ、使ったことない~」「私、別に必要ないし」という発言を私はこれまで数えきれないほど聞いてきました。そのなかには、「私、そういうの使わなくても十分満足しているから(フッ)」といったマウンティング的なニュアンスを感じる人もいます。道具に頼らないと感じないってカワイソウね、と。いまの快感に満足できているというのはとても幸せなことです。でも、そのことで「まだ納得のいく快感に出会っていない人」「さらなる快感を求める人」に冷笑的なまなざしを向けるというのは、ちょっといただけません。
グッズを使わないと不可能なプレイ
加えて、そういう方たちもおそらく料理や掃除、収納といった生活の便利グッズは積極的に取り入れると思うんですよね。そうしたジャンルでは「いまあるものでも十分だけど、ちょっとした道具を取り入れることで生活がよりステキになる」と知っているのに、“性”生活に関してはそれをしないって、性が少し低く見られている所以なのだろうかと悲しい気分になります。
第一、道具を使わないとできないプレイもありますしね。たとえば、「お出かけ遠隔操作プレイ」! 念のため説明しますと、女性の下着のなかにローターを仕込んでおいて、それを男性がリモコンで操作するというものです。
といいつつも、私はこれまであまりこのプレイに好意的ではありませんでした。理由はシンプルで、気持よくないんだもん。これで女性が感じてしまって、でも人目が気になって、キャーどうしようモジモジ、ってあくまでオトコが描くエロファンタジー。現実的ではなかったのです。
まずローターを膣内に挿入するパターン。ローターはだいたい短いので気持ちよくないんですよね。それに振動しているときならまだしも、そうじゃないときはタンポン入れているのと一緒で別に何も感じない。挿れていることに慣れてしまいます。でも男性は「彼女の中にいまローターが入ってる!」ってことで興奮する……この温度差。
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