ふたりの間に相当な修羅場があっただろうことは想像できるが、今年の初めにはふたりでAさんの故郷へと旅行、Aさんの実家にも訪れていたというからベッキーとゲス川谷もびっくりだ。もしかして不倫相手と連れだって堂々と実家を訪れるって、意外とポピュラーなことなのか? とうっかり勘違いしてしまいそうになってしまう。ミリヤとAさんはほかに京都やバンコクにふたりで旅行をし、ミリヤのコンサートでは関係者席にAさんの姿が。道ならぬ恋のわりには、まったく隠す素振りもなく堂々カップル然としているところが不思議である。今回の修善寺旅行でも、ミリヤはマスクなどで顔を隠すなどの変装をすることなく堂々としており、「FLASH」にはチェックイン時のたまらなく幸せそうな笑顔や、スマホを手に庭園前に佇む様子などを写真が掲載されている。
ミリヤといえば不倫ソングの女王でもあった。叶わぬ恋に心乱され苦しむ女性の心を歌った曲に「SAYONARAベイベー」「WHY」「Aitai」などがある。あくまでも彼女自身の経験をそのまま曲にしているわけではなく、身の回りの女性たちからインスパイアを受けたものだというが、昨年12月にシングル『最高なしあわせ』をリリースした際のインタビュー記事では意味深な言葉も発していた。たとえばあるインタビューでは「自分が唯一翻弄されるものは恋愛」だとし、その上で「女、最高! 恋愛、最高!」と思っていると話している。不倫にどっぷり浸かっている女性の内心を描いたカップリング曲『愛の国』については「実際、私の周りにもそういう恋愛をししている人はいるから」「(曲作りの際には)友達の話を聞いたり、ネットサーフィンをしまくって自分なりに解釈して書いた」と自分ではなく友達の話を参考にした歌詞であると強調したうえで「その人と出会ったことは意味がある」「人生一度きりだと考えると、自分の愛を貫こうとすることは別に仕方のないことかなって」と、不倫愛に肯定的な見方を示す。最後にも「自分には経験がないことなんではっきりわからないんですけど」とあくまで<叶わぬ恋>の経験はないことを主張していたが……。「最後にわたしを選んで」「誰かの夢 大事なもの 壊しても未来願う」と現妻との離婚からのハッピーエンドを望む同曲の歌詞が、今となってはどうしても彼女の現状とリンクしてしまう。
ミリヤの芸能界の立ち位置からして、今回の不倫報道でファンが離れていくとは思えない。それどころか「ミリヤは私とおんなじ苦しさを知っている」として、いままで以上に一部の女性層から熱い支持を受けるのではないだろうか。歌手活動には大きな影響はなさそうだが、懸念されるのは彼女のメンタルと体調である。ヘビーな恋愛は麻薬並みに人を壊すもので、そうでなくてももともと細い体が最近さらに細くなり激痩せ報道も出たばかりだ。
そのルックスからイメージされるキャラクターとは裏腹に、普段の生活は意外に地味だと公言するミリヤ。土鍋で米を炊くなどこだわって自炊し、ライブパフォーマンスのために心肺機能を高めるスピードトレーニングやピラティスのプログラムをこなす健康的な生活を好んで送っているという。料理自慢のミリヤはAさんを自宅に招く際は手料理を振る舞い「引っ越しして一緒に暮らそう、結婚しよう」とAさんに持ちかけているそうだ。それが事実なら、かつてインタビューで答えていた「好きな人と結婚してもしなくてもいいなと思っている」という彼女の言葉はやはり精いっぱいの強がりだったのだろうか……。本当にその男でいいのかミリヤ、独身20代男子じゃダメなのかミリヤ、それが運命なのかミリヤ。
(エリザベス松本)
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