連載

「俺が判断なんてしちゃいけなかった」亀梨和也&山下智久コンビ、復活までの12年間

【この記事のキーワード】

 話題その②はやっぱり亀ちゃん&山Pコンビの復活よね。ドラマは、亀ちゃん演じるモテるけど女運のない中堅サラリーマンの誠が、木村文乃ちゃん演じる初恋のお相手・晴子と再会し「彼女こそ運命の人だ! これが運命の恋だ!」と思い込み、猛アタックを開始するというラブコメ。山Pは自称・神を名乗る謎めく男に扮して、誠の恋をお邪魔……じゃなかった、後押しするという役どころ。亀ちゃん&山Pコンビは本当に見事というしかないぐらい息ピッタリ。山Pが「中学生のころからの付き合いで友達だったから、2人にしか出せない空気感とかが自然に出るんじゃないかな」と言えば亀ちゃんも「その辺はあうんの呼吸というか」とニッコリ。

 とはいえ、ファンの皆さんもご存じだろうけど、一時は不仲説が流れていたことも事実。2人は実家が近くて、他にも二宮和也くんや相葉雅紀くん、赤西仁くんなんかもいわゆる“総武線仲間”。ジャニーズJr.時代は一緒に電車に乗って移動してたし、お互いの家を行ったり来たりで仲もよかったんだけど「思春期にはいろいろあったよ。ケンカもした。ずっと仲が良かったわけじゃない。山Pとはいろんな意味でライバルでもあったからね」と亀ちゃん。そういえば『野ブタ。~』の時も2人して「最近、やっとまたお互いを認め出して付き合い始めたんだ。いろいろあった。でも結果、話し合って誤解を解くこともできた」って言ってたっけ。「ずっと仲良しこよし」を無理に強調せず、正直に「お互い大っ嫌いな時もあった」と言える亀ちゃん&山Pの仲こそ本物だろうし、こ~ゆ~ところがすごくカッコイイと思うの。“ビジネス友達”じゃない感じがしてイイ!

 最近の撮影現場でも文乃ちゃんや他の共演者の皆さん、スタッフたちを巻き込んでずっとお話してるし、大声で笑いあう姿は清々しいほど。亀ちゃんが兄のように慕う「拓哉くん」こと木村拓哉さんのように、撮影の合間は楽屋に帰らずに、収録スタジオの前にある“前室”にずっといて、セリフ合わせをしたり、シーンについてあ~しようこ~しようと真剣に話し合ってるの。12年前とはまた違う大人の職人2人の姿が見れて惚れ惚れしちゃうわ。

 文乃ちゃんも「2人のシーンはほとんどアドリブで、本当にびっくりしてしまいます。山下さんの繰り出す毎回違う急なアドリブに、亀梨さんはすんなり対応していらっしゃって。私には絶対できません」って感心してたけど、山Pは「亀だからどんなアドリブも安心して出せる。亀じゃないと怖くてできないもん。俺たち、根っこが一緒なんだなって思うんだ」としみじみ。対する亀ちゃんは「山Pのどんな球も全部受け取って、OKテイクに持っていくのが俺の役目だと思ってる」って、さりげなく男の熱い友情話をしてくれて……。もう12年前のことなんて話せなくなっちゃうじゃない。話しちゃうけど(笑)。

1 2 3 4

秘密のアツコちゃん

約20年間、アイドル、タレント、女優、俳優、監督や脚本家など、さまざまな業界人とともに仕事をしてきた結果、気づけばとんでもなく情報通に。毎日、テレビ局や出版社、レコード会社や映画会社などに日々出没し、マスコミ界隈をふわりふわりと歩き回っている。