簡単なプロフィールシートを見ながら、20分間のトークが始まります。このプロフィールシート、「最近見たい映画は?」「行ってみたい旅行先は?」など本当に当たり障りのない内容で、年齢や職業の欄はありません。男性側にはバッチリ「年収」の欄がありましたが、女性側には「月のお小遣いは?」という謎の遠回し質問……! お、お小遣い? ひとりで生計を立ててるからお小遣いなんて考えたこともないよ……いや、でもちゃんとしてる大人の女性は「これは交際費、これは食費、これは美容代」って分けてるもんなのか……こんなところで自分の駄目さ加減が露呈するなんて……。と、意味不明だけど店側に悪意はないはずの質問に対して一瞬で自己嫌悪に陥り、結果この欄だけ空欄に。
さて、40代男性とのトークですが、「お仕事何されてるんですか?」から始まり、プロフィールシートになぞらえて、映画の話や旅行の話をしました。感じの良い方ではあったのですが、わずか20分の間に「お仕事何されてるんですか?」って3回聞かれました。え、そんなに話題なかったですか? 私もこういう場に慣れてきているので、自分からもちゃんと話広げようとは努力してるんですけどね……。あと、相手の方がアメリカに2年住んでいたって話も3回聞きましたね。なんだろう、刷り込み戦法? それとも本当に話題がなかっただけ? さらに神戸にマンションを所有しているって情報もバッチリ盛り込まれました。「この後ご飯でも」と誘っていただきましたが、まだひとりとしか喋っていないし丁重にお断りしました。
トーク時間が終わり、また中央のカウンターに戻って待ち時間かと思いきや「お客様とお話されたい方がいるのでご案内してもよろしいですか?」とそのまま次の男性の元へ。男性側のテーブルについてわかったのですが、「延長(女性1名様ご案内)平日1000円、週末1500円、お好み指名500円」という料金表が置かれていました。明朗かつ効率的、しかし「キャバクラ?」というワードが頭をよぎらざるをえません。この人は私と喋るために500円多く払ったのか……と思いながら次の男性とお話を始めました。