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このクソ「セクハラ」ドラマを垂れ流していいんでしょうか?/『人は見た目が100パーセント』第二話レビュー

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『人は見た目が100パーセント』公式サイトより

『人は見た目が100パーセント』公式サイトより

ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)、第二話レビューでございます。本ドラマのレビューは、お化粧をしたこともなければ女性でもない立場でドラマ班:デッチンさんに書いていただく予定でしたが、諸事情により、お化粧経験のある33歳女性のドラマ班:下戸が第二話を鑑賞・レビュー執筆させていただきます。ご了承ください。

さて、初回視聴率は9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と可もなく不可もなく、フジ的には合格ラインだと思う数字だった同作ですが、第二話は6.4%と大きく落としました。でもこのくらいがちょうどいい、失礼ですけど妥当だなと感じています。このドラマが10%以上の視聴率を獲得したり、ブームになったりしたら、ちょっとおかしいとさえ思いますもん。

八王子の製糸研究所に勤めていた3人の研究職女性・城之内純(桐谷美玲)、前田満子(水川あさみ)、佐藤聖良(ブルゾンちえみ)は、保湿効果が高く新たなファンデーション開発の要となる貴重な繊維素材「セルロースなのファイバー」の開発が認められて丸の内にある大手化粧品メーカー「クレエラジャパン」に研究室ごと異動することになり、「化粧品会社なのでたとえ研究員でも高い美意識を持つべし」という“過酷な掟”に従わざるを得なくなります。

これまで美容やファッションに背を向けてきた、自称・女子になりそこねたヒト科の「女子もどき」である3人が、お洒落を研究し、「女子力」を身に着けようとするラブコメ……なのですが、よくこの企画が通りましたねって正直、不思議に思うんですよね。だって、クソセクハラストーリーじゃないですか? クソセクハラ全肯定しちゃう感じですか? セクハラをこんなに肯定的に描いちゃっていいんでしょうか。

「呪い」を強化し、女性をバカにしているようにしか見えなかった『人は見た目が100パーセント』/第一話レビュー

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