インタビュー

109cmのAV監督・にしくんはなぜAVを撮るのか「障害者のエロはタブーではない」

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僕を受け入れてほしいって願望が強かった

――にしくんの監督作品には、一貫して込めているメッセージがあるんでしょうか。

にしくん 1作目から4作目まではどちらかといえば、ユーザーがヌケる作品を作るというよりも、自分が新しい道を切り開きたい願望のほうが強かったし、自分っていうものを受け入れてもらいたいっていう趣旨が強かった。5~7作目では、AVとしての需要を満たす、というか視聴者の男性がAVとして買いたいと思ってくれる、エロいものとして認めてくれることに重点を置いてるので、自分という素材を使ってどうエロくできるか、自分にしかできないエロい表現ってなんだろうか、っていう考え方に変わりましたね。

――にしくんにしか出来ないエロい表現ってどんなものでしたか?

にしくん まだ模索してるところでもあるんですが、最初の作品のときから周囲に言われるのは、「にしくんが相手することによって、女優さんの表情が変わる」と。普通の男性に対する警戒とか、演技の表情じゃなくて、戸惑いも楽しみも含め、女優さんの顔が他の作品では見せない“新しい”になってるから、それをうまく引き出せるといいね、っていう。

――アダルト業界に興味があったといっても、ただドスケベで業界で働きたい人もいれば、AVならではの演出や表現に興味があって業界に入るケースなど、色々ありますが。

にしくん 僕は表現をすることに興味があったので、それがどんな業種でもよかったんです。人との出会いもあって、偶然にもAV業界で活動できるチャンスがあったことと、インパクトや新しさという意味では面白そうだなと。つまり僕のような一目でわかる障害者が、エロをやっているというインパクトです。

――身近な人がAV女優としてデビューしたことも、アダルト業界で活動するようになったひとつのキッカケだったということですが。

にしくん そうです、友達の女の子だったんです。彼女は、AV女優として仕事をすることに対しての後悔はしていなかったたけど、世間の目が冷たいことだったり、子供が出来たときに親としてどうなんだろう、っていう悩みを抱えていましたね。その「世間の目」って、障害者に対しての見方と似たようなものだと僕は感じていたので、一石二鳥じゃないけど、どっちも覆してやろう! と思って。タブー×タブーでどっちも自分に当てはめてしまえば面白そうだなって。エロいことに興味があったわけではないんですよね。

◆エロいことに興味があったわけではないと言いつつ、エロに興味がなければAV業界での仕事は務まりません。続く後編は、にしくんの性、プライベートのセックスについて伺っていきます。

エロに興味なしのAV監督!?

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