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勃起したら穴で射精しなければならない、なんて誰が決めたの? 挿入を伴わないセックスの可能性=例えば勃起観賞

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勃起した男の人って、もしかして可愛いんじゃないの…?

私が思うに、チンコって造形的に美しくないし、ましてや挿入が嫌いな私にとって、勃起したチンコってウッカリすると憎悪の対象になってしまうのですが、よく考えてみると勃起している男の人って、実は結構可愛いような……。というのも、勃起している人の“マヌケ可愛さ”に気付いてしまったからなのです。(※「勃起した男性の姿がマヌケである」という見方は、水嶋かおりんさんの著書『風俗で働いたら人生が変わったwww(コア新書)』にも似たような記述が出てきます。私はめちゃくちゃ共感してしまいました)

勃起人の可愛さ解説

この思考回路をもう少し丁寧に解説するならば、目の前で勃起している男性というのは、その瞬間、「私よりも弱い生き物」と化しているのです。私がこの男性の玉袋と弱味を握っている状態と言いましょうか。例えるならば、映画に出てくる女スパイのように、その気になれば私は隙を見て(隙だらけだからね)この男性に毒を盛ったり刺し殺したりできてしまうのではないかと思うほど、私の方が強い立場にあると感じるのです。

社会的・肉体的に本来ならば私より力を持った存在であるその男性が、その瞬間だけは、確実に精神的に私より弱い存在になるのです。この感覚、一見ミサンドリーの成りの果てのようですが、私にとっては、男性のことを「性的に愛おしい」と思える貴重な瞬間であって、できることならこの場面をラストシーンに事を終えたいのであります。

ただ、そうもいかないことが多々

そうなのです。これだけ「挿入が好きじゃない」と明確に自覚している私ですら、やはり「観賞」後の展開、つまり穴への挿入を避けられないことが多々あります。残念無念……。

相手男性が「勃起→挿入するしかない」という概念の持ち主かどうか、事前に分かるものなら、そういう発想の殿方は、観賞用としてはオススメできません。と言っても、残念ながら世の多くのチンコ(と繋がってる脳みそ)が、そういう発想を持ち合わせているので、女性側が挿入したくなくても観賞のみで終われない可能性が高いでしょう。

ちなみに私、男性が「挿入しないと気が収まらない!」となった状態のことを「挿入モード」とコッソリ呼んでおります。この「挿入モード」には、だいたい入る瞬間が存在していて、それが結構分かりやすい……ただ「挿入モード」に入る少し手前で気付いて上手に引き返すのは、なかなか難しく未だ成功率は低いです……(次はこの感覚を極めたい。笑)

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コウ

昼間は事務員/ライター、夜はフェティッシュバー店員。ストリップ・バーレスク・ドラァグクイーン・フェティッシュファッション・春画など、性にまつわるキャンプなカルチャー「変態文化」をこよなく愛す。

twitter:@KOU_queer