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勃起したら穴で射精しなければならない、なんて誰が決めたの? 挿入を伴わないセックスの可能性=例えば勃起観賞

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想像してみよう、挿入しなくていいモード

「勃起してるけど、挿入はしなくてもいいモード」というものが少なからず世の中には存在していて、しかしそれにもまた数多のケースがあります。挿入しなくていいモードって、なんだろう? どんな感じだろう?

パターン1:射精できればなんでもいい

これは、比較的遭遇しやすい「挿入しなくていいモード」の一つかと思います。性欲バリバリだけど、実はマンコに執着がないというパターン。前戯やプレイでおっ勃ってしまったけど、「手や口でもいいよ」という方や「自分で処理します」という殿方ですね。

実は、セックス中に「挿入が苦手なの(ウルウル)」と言うとかなり高確率で「手や口でしごいて欲しい」とおっしゃる殿方に遭遇できると思います。

パターン2:射精への執着が弱い

これは、私にチンコが生えていた場合こんな感じなのではと想像しますが、イチャイチャしたり、“恋愛っぽい”ことは好きだけど、その先への執着が少ないという男性にあり得る展開です。もしくは、「性欲はオナニーで満たせるから、対人では恋愛欲・イチャイチャ欲だけ満たせればいい」という思考の持ち主もいるかもしれませんね。

パターン3:勃起しない

これは、本人が悩んでいたら決してポジティブには語れませんが、勃たなくてもいいと思っている方(っているのかな。私は出会ったことはないですが)がもしいたら、挿入も物理的にできませんから、挿入に怯える必要はありません。ただ、今回のテーマである「勃起した男性の観賞」もできませんけどね(笑)。

一方で、稀に「勃たないのに、めっちゃ挿入したい」という方もいます。これは、マヌケ可愛いわけでもなく(隙があるという感じでもない)、ただやり場のない欲求だけを向けられることになるので、案外怖いといいますか……冷静に説得して一緒に病院とか行ってあげたらよかったのかしら……?(若かりし日の私には、他人のチンコを想って行動するという発想はありませんでした……ごめんなさい)

結局は「やりたいこと・やりたくないこと」の自覚と共有が鍵

さて、ちょっと脱線気味になってきましたが、挿入されるのが好きな女性もいれば、私のように挿入が嫌いな女も世の中にはいるんですのよ。以後お見知りおきを。そして、もしかすると、男性でも挿入行為を好まない方はいるかもしれませんね。セックスにおいて、お互いの「やりたいこと」「やりたくないこと」を提示し合うことが当然の工程であればいいのにと、私は常々思います。

先日拝読しましたエリカ・ラスト監督に関する記事では、ポルノ作品制作で役者全員の「やりたいこと・やりたくないこと」リストを作る話や、撮影現場でもひとつひとつの行為に関係者の合意を取っていくという話に、深く感銘を受けました。

ということで、私のセックスにおける「やりたいこと・やりたくないこと」リストを提示しておしまいにしましょう。(誰得?笑)

<やりたいこと>
・イチャイチャ
・勃起させる 

<やりたくないこと>
・私の穴にチンコを入れられる
・私の穴を使って射精される 

もちろんここにあることでも、相手と一致しなければやらないだけのことで、ここにない行為に関してはその都度相談を設けたいですね。あとは当然、相手やタイミングが違えば内容も変わってくるでしょう。

みなさんも意外と繊細な性的趣向をお持ちかもしれませんよ。是非一度、好きな行為・嫌いな行為でリストを作ってみてください。字面にして客観的に見ると「実は自分って変態だったのか」と思えるかも。(認めよう!変態!)

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コウ

昼間は事務員/ライター、夜はフェティッシュバー店員。ストリップ・バーレスク・ドラァグクイーン・フェティッシュファッション・春画など、性にまつわるキャンプなカルチャー「変態文化」をこよなく愛す。

twitter:@KOU_queer