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イケメンで金持ちな韓国人カレシとラブラブ同棲、幸せの絶頂!のはずが…

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ラブラブのあいだはよかったんだけど。Photo by Takumi Yoshida from Flickr

 タダほど怖いものはないーー「ほんとにその通りですよ!」と話すのは、半年前からソウルの語学学校に通っているナツメさん(25歳)。日本でも人気の高い「防弾少年団」のファンになったのが韓国にハマったきっかけ。いまはアイドルを追っかけるよりも、アイドル級のルックスを持つ韓国人男子との恋愛に夢中なのだそう。

「留学する前から月イチでソウルに遊びに来て、クラブやカフェに通いつめてイケメン人脈作りをがんばりました(笑)。“イケメンで、お金も持ってる人”が条件。そうして見つけたのが2PMウヨン似で、ホンデ(弘大=若者の街)のクラブでDJしてるオッパ(お兄さん)。

最初は向こうからインスタで私に絡んできて、めっちゃ告られてつき合うことに。顔もタイプだし、オッパの親が持ってるワンルームをタダで貸してくれるっていうから、すぐに日本のバイトをやめてソウルに来ました。オッパも一緒に暮らすことになって、ラブラブ同棲がスタートしました」

 案内されたワンルームはベッドに冷蔵庫に洗濯機、さらには食器やキッチングッズ、ゴミ袋までフル装備。

「着いたその日からすぐに生活できました。冷蔵庫の中に調味料や腐りかけた食材があったりと、つい最近まで誰かが住んでいた気配はありましたけど……オッパが『アメリカ留学から一時帰国した友だちに貸してた』というので、そのときは深く考えずにいました」

益若プロデュースのメイク用品が!

 でもその後も続々と出てくる「前の住人の気配」。ナツメさんが特に気になったのは、韓国語初級者向けの参考書と、益若つばさプロデュースのアイライナーと、浴室の排水溝に詰まった長い髪の毛。

「これ、完璧に日本の女でしょ(笑)。元カノが日本人だったんです。オッパに嘘つかれたことには腹が立ちましたけど、いまは私が彼女で、めちゃくちゃ愛してくれてるし、と自分を納得させて、あえてオッパにはいわずスルーしました」

 ワンルームをタダで貸してくれ、普段の食事代もタクシー代もすべて彼が会計。ナツメさんの“イケメンで、お金も持ってる人”の条件をしっかりクリアする彼だが、性格には少々問題があったようだ。

「ひと言でいうなら気分屋。やさしいときはやさしいし、甘やかしてくれるけど、いきなりワケもなく私を怒鳴ったり、自分の友だちの前で私のことを『こいつは奴隷だから、俺のいうことは何でも聞く』とか大声でいったり。最初は酔っぱらってふざけてるのかなって私も笑ってましたけど、目がマジで怖くて……」

 それでもお金のことを考えると、すぐには彼とは別れることができず、「オッパはツンデレなんだ(笑)」と自分にいい聞かせたというナツメさん。

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