さて結論は、この気持ちよさのために全身を包むのは、ハードルが高すぎるということ。ちょっとした空き時間にできるという代物ではないし、野外でやればスマホを向けられること必須、子どもの前でもやりにくいし(飛び乗られて負傷するか泣かれるかのどっちかだ)、深夜にコソコソ……というのも状況的になんか怖い。インスタでおとなまきと検索してみると、2歳の子どもを包んでいる人もいて、傍から見るとやっぱりギョッとしてしまいますし、リアルな知人からは距離を置かれそう。
もし役立てるとすれば、健康意識高い女子会とか、(同業者なら)撮影のセッティング待ちタイムに暇を持て余したら余興でやるとか、ネタウエルカム! なシーンくらいしか、思いつきません。ヨガや整体、マッサージ講習会など、ボディケアを生業にする人であれば、環境は整っているのでオプションのサービスとして取り入れる感じでしょうか。
汎用性がなかなか見い出せないインパクト先行の健康法、話題づくりにはなったでしょうが、生まれては速攻消えていく流行ダイエットのごとく、すぐに消滅しそうな予感です。健康意識高い、人とは違ったもの好きな女子たちのお遊びとして、手持ちのカードを増やしたい方はぜひどうぞ。
しかし場所代という経費は仕方なしにしても、これでお金とったら友人なくしそう。前回の記事で、菊池誠先生が指摘していたトンデモ物件における〈サンクコスト〉の問題で、手を出してしまったら体験会を開いて材料代は回収しなくてはと思うのでしょうか。それで広まる健康法ってなんだかな~。また、NPO法人がこれの講習会をやっているのって、社会貢献活動なのか? という疑問も新たに浮上。そのあたりのお話は、また別の機会にでも。