毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『女囚セブン』。ますます面白くなってまいりました。おかみさん(梶芽衣子)が、黒革の手帳について調査している“週刊文鳥”の記者は偽物だと暴き、現れる者すべてが敵だと再確認した琴音。しかし着々と味方を増やしてもいます。
第一話の奈津(安達祐実)、第二話の桜子(平岩紙)に続いて第三話で琴音がグッと心を掴んだ元ヤン・沙羅(トリンドル玲奈)は、琴音の呼び名を「おい、ドベ!」から「おい、芸妓!」に改め、食事タイムの“シャリ上げ”も封印。わかりやすい琴音アゲで着実に女囚を取り込んでいます。今回はクリニック院長と不倫関係になり、医療ミスで殺人を犯したナース、矢島千鶴香(橋本マナミ)が琴音を陥れようと暗躍しますが、もちろん琴音は彼女のことも秒速で仲間に引き込むでしょう。剛力ちゃんの人心掌握術スゴすぎですから!
第1話:剛力彩芽が強すぎる芸妓、セーラー服でも違和感なしの安達祐実も怖い
第2話:無敵の全能感がスゴイ!剛力彩芽の可能性を感じさせる座頭市タップ
第3話:「日本の男はクズどす」「クズとの結婚は事故」カメラ目線で断言、剛力彩芽ドラマが直球すぎ
狂人演技が物足りない橋本マナミ
連休明けは面会で混む花園刑務所。女囚セブンもそれぞれ面会人が来ることを楽しみにしています。「ナース」こと矢島千鶴香(橋本マナミ)は、不倫相手が面会に来てくれるのをとりわけ心待ちにしているのですが、これまで彼が刑務所を訪れたことは一度もありません。
千鶴香の不倫相手は、美容整形外科「赤木クリニック」の院長。千鶴子は医療ミスで患者を殺してしまった罪で服役中ですが、その患者というのは、赤木の妻。医療ミスではなく、千鶴香は故意に赤木の妻を殺害したようです。
昨年、赤木が面会に来なかったことで千鶴香はひとり暴動を起こし、単独室に入れられ隔離されたそうですが、今年もまた、「胸は大きく、顎は細く、鼻ももっと高く、ウエストは脂肪吸引でもっと細く……、あの人の言うとおりに全部直したのに、どうして会いにきてくれないのよぉ~!」と、大泣きしぶっ壊れ、医務室に運ばれる始末。「キツネに憑かれてる狂人」を演じているわりにはそれほど恐怖を感じないのは、橋本マナミの残念な棒演技のせいでしょうか。
この物語の黒幕に「どんな手を使ってでも琴音を暴け」とせっつかれているベテラン刑務官・百目鬼(宍戸美和公)は、そんな危険人物・千鶴香に目をつけ、飼いならそうと試みます(っていうか、百目鬼を裏で操っている黒幕はピンクの囚人服なんですよね。残ったうめ(木野花)か、ヅカ(山口紗弥加)が怪しいんですが、どうなんでしょう)。
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