
いや、殺人ではなく… (『殺人の告白』ワーナー・ホームビデオ)
韓流の裏も表も知っているスペシャリスト3人がリレー形式で、とっておきの極秘ネタから、先取りしたい注目スターまでをこっそり教えます。
2013年もそろそろ年の瀬。1年を振り返りたくなる時期です。そこで前編と後編の2回に分けて、今年の女性がらみのスキャンダルを3本、おさらいしていきたいと思います。
ひとつめは、人気俳優パク・シフのレイプ騒動。「検事プリンセス」「逆転の女王」「王女の男」などのヒットドラマに恵まれ、日本の韓流マーケットでも次に天下をとるのは彼ではないか、と目されていたのに……。
今年2月、22歳の芸能人志望の女子大生が「パク・シフに強姦された」と告訴しました。この女子大生はシフの後輩俳優の紹介で、その晩、3人は一緒にお酒を飲みました。そのあと揃ってシフの自宅へ。そこでコトは起きました。
女子大生は、酔って意識を失い、目覚めたらすでにレイプされた状態だったと主張しました。これに対して、シフは「男女としての好感を持って心を分かち合った」のであり、決して強制的な関係ではなかったと強姦の容疑を否認し、双方の意見が食い違います。
この騒動、ほんとに長引きましたよねぇ。当初、パク・シフ側がなんだかんだと理由をつけて警察の取り調べに応じず、事件を担当する警察署を変更してほしいと願い出ては却下されたり……。最終的に女子大生が告訴を取り下げ、シフが不起訴となって終結するまで約3カ月。登場人物がやたらと多かったのも、長引いた原因のひとつでしょう。
まず、シフの後輩俳優。当時の報道でよく「K」と言われていましたが、このKもシフと同様に強姦の容疑で告訴されました。レイプがあったとされる翌日、このKと女子大生はカカオトークで会話をしていて、それが騒動の過程で公開されました。
K「●●ちゃんはいいボディしてるな。一緒に寝ようとしたけど、ベッドが狭すぎて部屋から出たんだ」
女子大生「私がもっと驚いたのは、私がなぜパク・シフと一緒のベッドだったのか」「もう!! 予想もしなかったことだから、まったく」
……といったやや核心めいたやりとりはあるものの、全体的な会話のトーンや内容は、第三者の目にはだいぶのんきそうに見えました。そこで、パク・シフの前所属事務所の代表による陰謀説が浮上します。
女子大生もあやしくない?
この事件が起きたのは、ちょうどシフがドラマ「清潭洞(チョンダムドン)アリス」を撮り終え、所属事務所であった〈イヤギエンターテインメント〉との契約満了を迎えたころでした。
シフは彼をトップスターに育てあげた事務所と再契約はせず、自分の家族と個人事務所を立ち上げた矢先だったため、この陰謀説の信憑性は高まりました。事務所移籍に伴い、前事務所と俳優が泥仕合を繰り広げるのは、韓国芸能界では日常茶飯事ですからね。
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