毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『女囚セブン』。今まで女囚メンバーや女性刑務官を操っていた黒幕が、やっと琴音(剛力彩芽)の前に姿を現します。今までのように琴音がアメとムチで懐柔することはできるのでしょうか。
第1話:剛力彩芽が強すぎる芸妓、セーラー服でも違和感なしの安達祐実も怖い
第2話:無敵の全能感がスゴイ!剛力彩芽の可能性を感じさせる座頭市タップ
第3話:「日本の男はクズどす」「クズとの結婚は事故」カメラ目線で断言、剛力彩芽ドラマが直球すぎ
第4話:「ゲスバッシングは甲斐性なし男の嫉妬」? 不倫の果ての妻殺し、真相は…
黒幕は…
花園刑務所では、「更生プログラム強化週間」が1週間ぶっ続けで行われています。“被害者の会”の人たちの話を聞いたり、オレオレ詐欺の加害者と被害者両方を演じ、「犯罪被害者の気持ちを理解し、再犯を防ぐ」を目的としたプログラムです。琴音(剛力彩芽)がペアを組むのは、共同室の中で最高齢の女囚、平塚うめ(木野花)。うめは、老々介護に疲れ果てて、夫と義理の姉を殺害した罪で収監されています。
もともと口数の少ないうめですが、数秒前に発した自分の言葉も覚えてないし、トイレに行ってもティッシュをちぎった挙句「私、何しに来たんだっけ?」といった様子。特に先日、インフルエンザにかかってからすっかり弱ってしまったことを、女囚メンバーも気にしているようです。畑作業中には突如「もうひとり、殺した」とだけ口走るうめ。女囚メンバーは、もし本当にうめが「もうひとり殺害した」ことが刑務所に判明したら刑期が延長してしまうことを心配し、どこかでポロっと発言しないよう守ろうと一致団結します。
翌日の「更生プログラム」で全く声を出さないうめがベテラン刑務官・百目鬼(宍戸美和公)に責め立てられると、琴音が「つらい過去を思い出しておるんどす。堪忍してあげておくれやす」と涙ながらにうめを庇います。琴音から芸妓殺害事件の情報を仕入れたい百目鬼はチャンスと思ったのかふたりを呼びだし、「琴音のせいでおかみさんの店が潰れそうだ、残された家族にどれだけ迷惑をかけているか」と話し、「お前の出方次第では、(うめさんの)処遇を考えてやってもいい。何を話すべきかじっくり考えておけ」と詰めます。泣き崩れる琴音。まあ、百目鬼が去ったあと「って、泣くわけがおへんやん。それ、お芝居どすやろ?」とケロッとしてるんですけどね。ですよねー! 琴音が泣き崩れるなんてあり得ないですよねー! ん? 「お芝居」って、うめのボケ老人ぶりを指している?
そう、なんでもお見通しの琴音、実はうめが「難聴で弱くなっていく芝居をしている」ことに最初から気が付いていました。更生プログラムがはじまる前、うめは「私をいじめる芝居をしろ」と百目鬼に指示していたのです。琴音の耳はハンパない地獄耳! これまで百目鬼を使ってあの手この手で琴音を追い込んでいた黒幕は、ボケ老人を装って周囲を油断させていた、うめだったのです。
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