2008年には過労による貧血で高所から落下し右手を緊急手術、11年には米国で急性咽頭炎を発症して予定していた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演をドタキャン、14年にはライブ中全身に炎症、15年にはツアー中に肺炎、16年にはツアー中に急性気管支炎と急性咽喉頭炎が発覚し公演が中止に。
16年の9月や、17年の3月に『ミュージックステーション』に出演した際は、00年代の浜崎からは想像できないほどの太ましい肉体と苦しそうな歌声を披露し、ネットでは「劣化が激しすぎてショック」「見てるこっちが辛くなるほど痛々しいパフォーマンスとルックス」「歌が下手になっちゃ歌手として終わりでしょ」と辛辣な声が上がっていた。
だが、それらの原因は怠慢や加齢によるものではなく、ボロボロの肉体のせいと考えると、浜崎は批判の中でも病気を理由にすることなく立ち向かっていたことになる。5月13日より大規模なツアーが始まっているが、果たして浜崎の今度の活動はどうなっていくのか。サカナクション・山口は難聴の中ツアーを強行し「本当にバカだった」と後悔していたため、浜崎には無理をしてほしくないが……。「ひとに相談するのがとにかく苦手」だという浜崎。ひとりで抱え込んでしまいがちな性格なのだそうだが、「浜崎あゆみという商品」であることを公言している以上、プロジェクト全体で考えるべき問題のはずだ。ファンクラブメッセージには“ある人”(おそらくチームAのダンサー)から「らしくない。他の誰でもなくあなたのステージに立ちたいんだ」と叱咤されて奮い立ち、全力でツアーを頑張る旨が最後に綴られ「同情はノーセンキュー」だそうだが、根性論で乗り切ろうとしているのならば誰かがストップをかけたほうがいい。立ち止まることは悪ではない。「ファンのため」を思うのならば、休養も選択肢のひとつだろう。
(ボンゾ)
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