カルチャー

浜崎あゆみ・菜々緒・水原希子も わざと「乳首ポッチ」を見せた!? 乳首はエロパーツか「ただの体の一部」か

【この記事のキーワード】
浜崎あゆみInstagramより

浜崎あゆみInstagramより

海の向こうで、“つけ乳首”専門ブランド「JUST NIPS FOR ALL」が注目を集めています。

つけ乳首をプロデュースしたのは、「ラルフローレン」で5年間のEC事業に携わった経験を持つ、ニューヨーク在住の女性、モリー・ボーマンさん。「女性は自分の身体に自信を持ち、着たいファッションを楽しむべき」という考えと、がん撲滅団体ともパートナーシップを結び「つけ乳首を着用する際、胸を触る。自分で乳がんの診断をできる方法も女性たちに教えたい」という意図で、今年1月にブランドを立ち上げました。

トランプ大統領の就任翌日(1月21日)、首都ワシントンD.C.をはじめ、全米各地で開かれた女性の権利を訴えるデモ「ウィメンズ・マーチ」でこのつけ乳首をつけた参加者が大勢いたり、2月のバレンタインデー前も商品が完売する人気ぶりだそうで、売れ行きは好調だといいます。

セーター越しのポッチ、セクスィーです。 「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより 

セーター越しのポッチ、セクスィーです。
「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより

ちょっと、ポッチ位置上すぎじゃない? 「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより 

ちょっと、ポッチ位置上すぎじゃない?
「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより

「乳首アピールしたいんならノーブラでよくない?」と思う女性もいるかもしれませんが、ノーブラでは乳房が垂れますし、乳首も洋服にこすれて痛かったりしますよね。ガチ乳首を保護しつつ、アクセサリー感覚でつけ乳首を装着するんです。

シール状のつけ乳首は、先端部分にフェイクパールが埋め込まれ、服の上からでも乳首の存在が強調されるようなデザイン。カラーはクリームとココアの2色展開で、先端部分のサイズは、「寒い」verと「激寒」verの2種類。商品はWebサイトのみで販売中、日本でも購入可能(1セット1,080円)!

「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより 上段:寒いver 下段:激寒ver

「JUST NIPS FOR ALL」Instagramより 上段:寒いver 下段:激寒ver

「乳首ポッチ」に騒ぐ日本人

さて、このつけ乳首のシールを見て「あ、可愛い! ポチっとな」と購入する日本女性はどれくらいいるのでしょう。欧米でつけ乳首は昔からある「アクセサリー」ですが、日本で今、流行するアイテムだとは正直、思えません。変態扱いされかねない、というか、されますよね。女性たち自身、「乳首が透けることははしたない」と思っているし、男性は「エロだ、わーい、いただきまーす!」とまるで自分のために乳首が透けていると勘違いしそう。それが顕著に表れているのが、インスタなどで有名人が写真をアップし話題になる「乳首ポッチ」。

最近では、浜崎あゆみや菜々緒がインスタに投稿した写真が、乳首がポチッと透けているように見える……と話題になりました。以前から、自身のインスタで乳首ポッチぶりを堂々と見せるのは、水原希子。その度に注目され、ファンからは「透けてるよ~」「ブラつけてーっ!」といったコメントが多数書き込まれています。しかし彼女は「油断して透けちゃった」わけではなく、あえての乳首ポッチなんだと思います。浜崎あゆみや菜々緒も、“あえて”かもしれません。海外セレブの動向に詳しそうですもんね。

それより、格好良く引き締まってるボディ 菜々緒Instagramより

それより、格好良く引き締まってるボディ注目!
菜々緒Instagramより

 

騒がれたポッチ写真 水原希子Instagramより

騒がれたポッチ写真
水原希子Instagramより

乳首はエロいもの?

欧米人も普段はブラをつけて生活している方がほとんどですが、休日など開放的なシーンでは、ノーブラやブラ(またはインナー)の上からつけ乳首を楽しむようです。ノーブラやつけ乳首を着用する意図は様々で、「セクシーになりたいから」、「ただブラの締め付けが息苦しいから」、それと「男性はパブリックで乳首を見せても問題ないのに、なぜ女性の場合は“卑猥”“わいせつ”になるんだ!」と抗議を込めている人もいます。

私の友人の話を思い出しました。生まれも育ちもアメリカのハーフ(アメリカと日本)の女性(Aさん)で、18歳から日本で生活しているのですが、Aさんは日本へ越して間もない時期、“いつもの休日”のようにノーブラで友達の日本人女性と待ち合わせをしたら、「ちょ! 恥ずかしいよっ! ここは日本だよ!」と何度も“注意”され、カーディガンを羽織って胸元を隠すよう促されたのだそうです。でもAさんにとっては、「私は恥ずかしいことはしていない。ブラジャーが透けていた彼女のほうが恥ずかしかった」。

乳首はエロなのか否か、議論しても仕方がないと思います。ある場面ではエロだし(セックスの際の愛撫対象として扱えば、そりゃエロでしょう)、また別の場面ではエロではないと思います(たとえば風呂上りにボディクリームを塗りこみ乳アゲマッサージをしている姿、エロいですか?)。じゃあ、しゃがんだ時にチラリと見えた胸元だったら? 「それをエロと認識しないでほしい」「エロだと思うなというほうが無理だ」「エロと認識して興味を持ってほしい」どれもあると思います。大切なことは、その人の身体を尊重し、むやみに侵害しないことではないでしょうか。

 

★「JUST NIPS FOR ALL」

Instagram

オフィシャルサイト

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。