インタビュー

「私を好きなら全部受け入れる義務がある!」歪んだ恋愛観に付き合った“都合のいい夫”/あらいぴろよさんインタビュー【2】

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「私を好きなら全部を受け入れろ!」

――現在は、2歳年上の男性(三沢さん)と結婚されて3歳の息子さんの母親であるぴろよさんですが、そもそも結婚願望はあったのでしょうか。ぴろよさんご自身の生育環境が、暴力的な父親といつも喧嘩している母親……という家庭だったこともあり、もしかしたら結婚に否定的だったのではと思ったのですが。

あらい いやあ、結婚願望はありました。正直、結婚を「安心・安泰・永久就職」と思ってた部分がありましたし、法的に守られた自分の居場所が欲しかった。いつも父と喧嘩している母を見ていたので、悪い見本はある。うちの親を反面教師にできるから、私は失敗しないぞっていう変な自信もあったんだと思います。

あとは、私がちゃんとしないと母が父から責められるので、「結婚くらいはしないと、ちゃんと」っていう義務感もありました。幼少期から、いつも母は父から「お前がそんなだから、ぴろよがこんなバカなんだ」と罵られていて。実際、きょうだいの中で私は一番頭も悪く、片付けもできない劣った存在でしたから、私のせいで母が責められる理由をこれ以上作りたくありませんでした。

ただ、今思うと、私もバカでどうしようもない人間だけれど、あなたたちが毎晩喧嘩してるから、私は夜眠れなくて睡眠不足のため学校でボーっとしちゃうし、日常生活に支障が出てたんじゃねぇの? って思うんですけどね。

 ――いくつまでにどんなふうに結婚するのが「ちゃんと」だと思ってましたか?

あらい 私、松嶋菜々子さん主演のドラマ『やまとなでしこ』(2000年・フジテレビ系)が好きだったんですね。松嶋さん演じる桜子さんの「女がもっとも高値で売れるのは27歳」ってセリフに影響を受けて、27~8歳で結婚しようと思ってました。高値で売れるその時期に結婚するのが、ちゃんとした伴侶を見つけられる期限なのかな? と思っていて。

それを目標とするならば、逆算して、2年くらいは相手を見極めるための交際期間が欲しいから、遅くても25歳くらいの時には相手と出会ってないとダメ。でも出会ってすぐ恋人として決められるかわからないから、その前の下見期間も必要か……とか考えて。で、じゃあとりあえず22~23歳くらいまでは適当でいいかな、「明日から本気出す」みたいな感じで(笑)、20歳前後はひたすら“隠れビッチ”。今はただ、ひたすらチヤホヤされるのが気持ちいいから将来のことは後で考える! って感じでした。

――三沢さんと出会って交際をはじめたのは、何歳の時ですか?

あらい 24歳の時でした。派遣先で知り合った同僚で。夫ともうひとりの同僚男性(もりしー)と、3人で仲良くなったんです。ふたりは「俺は何になりたいかわからないけど、ビッグになる!」と言っていて、すごくフワフワしてるんだけど、一緒にいるとやる気が出てくるというか、つられてポジティブになれる人たちでした。そのふたりといると、私たちは何もない人間だから、努力して生きることは恥ずかしいことじゃないと、生まれて初めて感じられました。

同志、みたいな感じなので、チヤホヤされるためにブリブリすることもなく、私も素の自分を見せてましたし。夫に告白された時は青天の霹靂でしたが、「もし私がフッたら、この3人の関係が壊れる! もう会えなくなる!?」って思って、それもあって付き合うことにしました。

――結婚までの交際期間はどのくらいでしたか。

あらい 24歳で付き合い始めて、26歳で結婚したので約2年ですね。ほぼ計画通りです。

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