毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『女囚セブン』。前回、琴音(剛力彩芽)の説明により、現役法務大臣で次期総理大臣を狙う政治家・内藤(高嶋政伸)が巨悪の正体だと理解した女囚セブンのメンバー。完っ全にフィクションですけど、でも最近の政権をめぐる諸問題を見ていると、あながち……って思えてきちゃって怖いです。政治家は私利私欲より優先すべきものがあるはずですが。
それにしても相手は法務大臣、一般市民どころか服役中の犯罪者である女囚たちは勝ち目があるのか不安を口にしますが(そりゃそうだわ)、琴音には考えがあります。それは「脱獄」! ひと足先に出所したヅカ(山口紗弥加)にも協力を仰ぎます。共同室の壁を見て「やっぱ掘るでしょ」「ぶっ壊してみっか」と脱獄イメージを語っているメンバー……。こんな感じで無事、脱獄することは出来るのでしょうか。
第1話:剛力彩芽が強すぎる芸妓、セーラー服でも違和感なしの安達祐実も怖い
第2話:無敵の全能感がスゴイ!剛力彩芽の可能性を感じさせる座頭市タップ
第3話:「日本の男はクズどす」「クズとの結婚は事故」カメラ目線で断言、剛力彩芽ドラマが直球すぎ
第4話:「ゲスバッシングは甲斐性なし男の嫉妬」? 不倫の果ての妻殺し、真相は…
第5話:女囚を脅し利用していた巨悪はあの男! 剛力彩芽は地獄耳かつ千里眼すぎィ!!
第6話:「人に心酔しすぎると自由を奪われる」スナフキン名言も飛び出す脱獄5秒前
黒革の手帳は画面の中
ある日の花園刑務所、電気点検のため5分間の停電があること、その前に緊急持ち物検査がはじまることのアナウンスが流れます。百目鬼ほか2名の刑務官は琴音たちの部屋に入ってきて早々にどこからともなくドライバーを見つけ、「なんじゃこりゃー! おまえかぁ~!」とドライバーを持つ右手を琴音に向けて振りあげます。問い詰められてもダンマリな琴音が百目鬼と睨み合う中、停電。そして部屋の電気が復活すると、左肩にドライバーが刺さった状態で倒れている百目鬼の姿がありました。
内藤が送り込んだ警官が6人それぞれに事情聴取を開始します。が、琴音は「これ、茶番どすやろ?」と笑い、内藤からの指示を受けた百目鬼が自作自演で怪我したのだとあっさり暴きました。ただ関係のない女囚メンバーが巻き込まれていることに心を痛めた琴音は、事情聴取の部屋に設置された監視カメラに目線をうつし、「内藤法務大臣と直接取引しとうす」と訴えます。その後このやりとりを全てパソコンで監視していた内藤と電話が繋がり、「他の女囚をいたぶらないこと」とを条件に、内藤が血眼で捜している黒革の手帳の情報を教えます。この情報を教えたことで用済みと判断され殺される可能性もありますが、琴音はどこまで計画通りなんでしょう。
「黒革の手帳」は、内藤たちが想像しているような「手帳」ではありませんでした。琴音は「いまどき、クラウド上にありますがな」と高笑いし、雪乃が情報を記録していたURLとID<黒革の手帳>PASS<LUPIN(ルパン)>を教えます。確かにそこには、内藤が誰にも知られたくない情報が記録されていましたが、秘書・本郷(寿大聡)にデータを“完全消去”させ、「全員を抹殺しろ」と指示を出します。巨悪・内藤ですから約束を守るわけないのはわかっていました。琴音だってそんなことわかってるはず。何か手を打ってるのでは?
データを差し出した、周囲の者にこれ以上迷惑をかけることはないだろうと安心して共同室に戻った琴音でしたが、そこで目にしたものは、おかみ(梶芽衣子)が「出資法違反および詐欺罪」で警察へ連行されている映像でした。再度、百目鬼の件で事情聴取に呼ばれた琴音は「約束なんて、守られておへんか!」と怒りをあらわにしますが、警官は「真実など、いくらでも書きかえられる」「おまえが罪を認めれば、他の者はこれ以上責められない。おかみも」と、琴音に“百目鬼を刺した犯人”となるよう促します。おかみや女囚メンバーを巻き込みたくない琴音は「うちが、やり……まし……た」。あら? 今回は「というとでも?」と高笑いする、いつもの怖い琴音ではない?
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