ライフ

セックスをするための同意はシンプル。イエスと言わない限りは全てNOである

【この記事のキーワード】
Photo by Lisa Cyr from Flickr

Photo by Lisa Cyr from Flickr

2014年にアメリカで立ち上げられたNPO「プロジェクト・コンセント」。レイプについての教育、意識の向上、建設的な対話を進めることを目的として、立ち上げられた団体です。この団体が、昨年製作された「レイプ撲滅」のためのCMが印象的です。

楽しく話している途中で Youtubeより

楽しく話している途中で
Youtubeより

「ということで……」ばりに、唐突に挿れてこようとするちんこ Youtubeより

「ということで……」ばりに、唐突に挿れてこようとするちんこ
Youtubeより

「NO!」と言われ「My bad(僕が悪かった)」と言っています Youtubeより

「hey!」と言われ「My bad(僕が悪かった)」と言っています
Youtubeより

「セックスをするための同意はシンプル。イエスと言わない限りは全てNOである」ことを伝えています。映像を作ったのは、アメリカの広告デザイナーのテリー・デュラモント氏。「深刻な社会問題であるからといって、深刻な内容や映像にするのではなく、シンプルかつ、伝わりやすい映像を」とユニークな動画を完成させました。そのほか、おっぱいver.やアナルver.もあるので是非ごらんください。

おっぱいver. (YouTubeより)

おっぱいver. (YouTubeより)

アナルver.(YouTbeより)

アナルver.(YouTbeより)

レイプをはじめとする性暴力は、多くの国々で深刻な社会問題です。日本でも昨年、高偏差値の大学学生によるレイプ事件が頻発、最近ではジャーナリストの準強姦疑惑も大きな関心を集めています。日本では被害者の8割以上が顔見知りからの犯行だといいます(警視庁統計データより)。

加害者は「同意があると思っていた」と弁明しますが、「お互いに酔っ払った流れで」「拒絶しなかったから」は、同意ではありません! また、大人と子供、先生と生徒、上司と部下など、権力の不均衡がある関係性での性行為は、より「同意の確認」に慎重にならなければいけないということを我々は頭に叩き込むべきでしょう。

性犯罪(強制わいせつ事件)の30%は「路上」

普段、ただ公道を歩いているだけで、変質者が現れたり、身体を触られたり(ひったくり犯罪もですが)といった被害に遭う可能性があります。昨日も、帰宅途中の女性の腕を掴み胸を触るなどして、電通の男性社員が強制わいせつ容疑で逮捕されました(事件は4月)。

性犯罪やひったくりの加害者は、路上で「狙いやすい」対象に目をつけます。前出の警視庁発表のデータによれば、「歩きスマホをしている人」「イヤホン装着している人」「ゆっくり歩いている人」が被害に遭いやすいとされていますが、イヤホン&歩きスマホは、犯罪に遭うことだけでなく、周囲にぶつかったり交通事故に遭う危険も考慮して控えたほうがいいでしょう。が、「被害に遭わないように気をつけよう」と言われても、警戒していたところで急に被害に見舞われるわけで……。加害させない社会でありたいですが、しかし完全に犯罪を防ぐ術は現状、ありません。

まーしかし、道を歩くだけでも警戒しないといけないなんて。イギリスのエコノミスト紙が行った<世界平和度指数GPI>で日本は上位なのに、どういうことなんでしょうか。この指数は、163カ国を対象に【内戦・対外戦の数や死者数・避難民数・国内の殺人事件数・暴力事件数・平気の輸出入数】などの24項目で分析・構成しスコア付けしたもの。数値が低ければ低いほど「平和な国」となるわけですが、3月に発表された2017年のランキングでは、日本は上位9位ランクインしています。確かに内戦などの紛争はなく、一見、平和に見える日本。ですが「だから良いんだ」とは言えません。改善すべき点は山積しています。

防犯対策の取り組みにおいては、前進も見られました。来年の春から、山手線で使用されるE235系電車の各車両に防犯カメラを導入することを、昨日JR東日本が発表したのです(1両あたり4台)。その後も順次設置されるとのこと。痴漢被害・冤罪被害ともになくなることを願います。

(大根 蘭)

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。