街コンの中には、同じ趣味の参加者を集めた「趣味コン」というものがありますが、その中でかなりの頻度で開催されているのが、「オタク向け街コン」です。オタクな筆者の記憶では、少なくとも3年前から開催されています。オタク向け街コンは、その名のとおりアニメやマンガが好きなオタクの男女が集まる街コン。「同じオタクなら、きっと上手く恋愛に持ち込めそう」なんて思いがちですが、現実はそう簡単でもないようです。
「オタク街コンもう行かない」
今、オタク向け街コンに参加したオタク男性の発言がネット上で話題になっています。その男性は参加した感想について、「男の友達はできたけど女のほうは全然ダメ」「アニメっていうジャンルが広すぎるし女性は女性向け、男性は男性向けのアニメを見てる人が大半だしそりゃ話あわないよねって感じ」「あと男はイキリオタク【編注:イキっているオタクの蔑称】が多くて正直キツいしやる気失せる」と綴り、「オタク街コンもう行かない」という結論に至っていました。
■オタク街コンに行ってきた人のレポート「男オタクはイキリが半数」「違うジャンルの話されると詰む」(togetter)
同感から批判までさまざまな意見が集まっていますが、特に「男女で好きな作品が違うためアニメの話ができると思って行くとすごい微妙」という発言については、「オタク向け街コンと言っても、同じアニメの話ができる人を探す場所じゃない」「目的が自分の趣味についてしゃべり倒したいにすり替わってない?」「こういうところってオタク趣味を理解してくれる人を求めて行くのでは?」というツッコミが殺到しています。
その男性はその後、「彼女と一緒にアニメ見るかっていうと多分見ないしそういうところを考えるとオタク趣味の共有は付き合うところにあまり関係ないなと思いました」と語っていたので、彼女に趣味の共有の強制はしないようなんですけど。つまるところ、この話はオタク向け街コンに行った男性が、肩透かしを食らっただけのことで一般化はできないのですが、あらためて“オタクって同じジャンルだからと言って、簡単に恋愛に発展するわけじゃないんだな”とオタクな筆者は感じました。
オタク向け街コンに参加して実感したこと
実は、筆者も一度だけオタク向け街コンに参加したことがあります。オタク向け街コンと言っても、男女のグループが入れ替わって、時間内でトークするシステムはほぼ普通の街コンと一緒。特徴としてはプロフィール欄に「好きなアニメ」などの項目が追加されているだけでした。参加者が皆オタクなので、初対面の方とも気にせずオタクトークができるのがオタク向け街コンの良いところ。でも収穫はあったのかと言うと……オタクな男性と気軽にオタクトーク出来たことは楽しかったのですが、その時はそれ以上に発展する男性とは巡り会えませんでした。まあ、ただ単にアタックしたいと思う男性がいなかった、そして特にアタックされなかったってだけなんですが。
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