
「DeZon」原田たいぞうさんのTwitter(@aiueo1031tizou)より
さまざまな人々のリアルを切り取って放送する日曜午後の人気番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月2日の放送は「男23歳 親にホストと言えなくて」と題して、歌舞伎町のホストクラブに勤める23歳の男性に密着していました。同番組では、「ホストの前に人間やろ!」で知られる井上敬一氏(元ホストクラブオーナー)をはじめ、過去にもホストの世界に密着してきましたが、今回はどのようにホストのリアルを切り取ったのでしょうか。元ホス狂い(参照記事)の目線で番組をレビューしていきます。
美容整形に300万
今回番組が密着したのは、歌舞伎町のホストクラブ「DeZon(ディゾン)」の原田たいぞうさん。原田さんは1年前に夜の世界に入ったばかりだそうですが、すでに店のナンバーの上位に入っています。そんな原田さんのお顔を見ると、パッチリした目にぷっくり涙袋、そしてすらっと通った鼻筋。どう見ても整形顔です。まあ芸能人だと批判されがちな整形も、ホストの世界じゃ結構当たり前なことなんですよね。原田さん自身、店のプロフィールで「Q. 自分へのご褒美は? A.整形」と、整形していることをあけっぴろげにしています。そういうホストはわりかしいるんですけどね。
驚くことに、彼は美容整形に300万円もかけたそうです。「ホストとして稼ぐためにした」「モテたいというのがあった」ことから整形に踏み切ったとのことですが、番組ではそれが原因となって苦悩している姿が映し出されていました。プロフィールでは整形していることをゴリゴリに押し出してはいますが、やはり両親のことを思うと「見せる顔がない」と。しかも彼は、整形していることはおろか、ホストをしていることすら両親に言えずにいました。
放送は、ホスト勤務と美容整形を両親に告白できずにいる原田さんが苦悩の末に、実家の両親に今の自分を打ち明けることが本筋になっているのですが、元ホス狂いとしてはどうしても別のところが気になってしまって。番組が映し出していた彼の“営業”についてです。
優しすぎる営業、ホントですか
原田さんは歌舞伎町にやって来る前は、愛知の大手金属加工メーカーに勤めていたそうですが、その仕事にやりがいを感じることができなかったといいます。その中で、「男だった1回くらい東京という大都市で1番を取りたい」と一念発起して歌舞伎町へ。「ビッグになりたい」と語っていた彼ですが、番組では、姫(お客さん)に強気に出られず高額な酒を煽ることが出来ないホストとして映っていました。同じ店のナンバー1ホストが自分の姫に「ホストクラブでシャンパン卸さないってどうなってんだよ」とゴリゴリに煽っている一方で、原田さんはと言うと、煽りに入る前に姫にからかわれてしまう始末。「こんな性格だから、高額なシャンパンやボトルを入れてもらうことはなかなか言い出せない」と、ナレーションで言われていました。
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