ここ数年は胸キュン漫画が原作というだけである程度の興収が見込める流れはある。2016年2月公開の中島健人(23)&小松菜奈(21)&千葉雄大の『黒崎くんの言いなりになんてならない』は最終興収12.3億、16年5月公開の二階堂ふみ(22)&山崎賢人(22)の『オオカミ少女と黒王子』は最終興収12.1億、16年9月公開の広瀬すず(19)&山崎賢人の『四月は君の嘘』は最終興収14.2億、17年3月公開の永野芽郁(17)&三浦翔平(29)&白濱亜嵐(23)の『ひるなかの流星』は興収12億円超えで、どれもヒットと呼んで差し支えない部類だ。
17年2月公開の川口春奈(22)&山崎賢人の『一週間フレンズ。』は、『オオカミ少女と黒王子』の4割減スタートの爆死と言われるも、オープニング2日間の動員が12万5,000人、興行収入が1億5,300万円とそこまで悪くはなかった。17年5月公開の山本美月(25)&伊野尾慧(27)の『ピーチガール』も、オープニング2日間の興行収入1億4,300万円とコケてはないのである。
胸キュン漫画原作の実写化にうんざりしている映画ファンも少なくないだろうが、これだけ安定したヒットが見込めること、若年女子世代がちゃんと劇場に足を運ぶ良き観客であることから、量産の流れはまだまだ止まらなそうだ。
(ボンゾ)
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