
ぼたもちダンス覚えたいな~
かっこよくて、さわやかで、女子の憧れの的。そんな従来のジャニーズのイメージと常識を覆したユニットが誕生した。それが、Kis-My-Ft2のメンバーである横尾渉(27)、宮田俊哉(25)、二階堂高嗣(23)、千賀健永(22)の4人で結成された「舞祭組(ブサイク)」だ。
Kis-My-Ft2と言えば、今年一番ブレイクしたジャニーズグループといっても過言ではないだろう。メンバーそれぞれでのドラマ出演も多く、冠番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)では、様々なシチュエーションにおける女性への振る舞いをメンバーたちが披露し、それを女性の共感度が高い順にランキング形式で発表するという今までにない構成でファンたちを楽しませている。同番組内にSMAPの中居正広が出演した際、メインボーカルである北山宏光(28)、藤ヶ谷太輔(26)、玉森裕太(23)の3人に対して横尾、宮田、二階堂、千賀の4人の存在感がなさすぎるということから中居が4人をプロデュースし、この度の「無祭組」誕生の運びとなった。ネット上では以前からこの4人に対し、「ジャニーズなのにバカにされてる」「なんかキモい」「とにかく地味」「自虐ネタがウケる」という声が聞かれていた。中居はそんな4人のマイナスイメージを逆手に取り、今まで訪れることのなかったチャンスに変えたのだ。
本日発売となる彼らのデビュー曲『棚からぼたもち』は、作詞作曲からMVの演出、振り付けに至るまで中居が携わっており、「後ろの4人の心の叫び」「無様だろうと必死でやることのかっこよさ」がコンセプトになっているという。
ジャニーズらしからぬユニット名や楽曲ではあるが、10日には同曲の発売イベントを大阪にて行い2000人以上のファンを集め、自虐的な歌詞やコミカルな振付けに関しても「面白い!」「宴会でやりたい」など評判は上々である。
その4人が12日に放送された朝の情報番組『PON!』(日本テレビ系)に出演し、“Kis-My-Ft2の後列4人あるある”をテーマに本音を語り、「地元には隠れながら帰っている」「普段は(トーク中に)イスに座れないので、イスがあるだけでも有り難い」「ワイプで抜かれることもないし、コメントも求められない」「北山、藤ヶ谷、玉森と順番にコメントして終わってしまう」など前列の3人との格差があることを切実に訴えた。
このようにグループ内での格差を売りにしている「舞祭組」だが、ジャニーズでは他にも格差がはっきりしているグループがいくつかある。最近個々での活動が目立つV6は、デビュー初期から年齢別に「20th Century」「Coming Century」と分けられ、後者ばかりがピックアップされていた印象があるのではないだろうか。また、若手ではSexy Zoneの佐藤勝利(17)、中島健人(19)、菊池風磨(17)の3人と、松島聡(15)とマリウス葉(13)の2人の扱いに落差がありすぎるとして、ファンの間で物議を醸している。
「あまり人気が高くない」という負の面を逆手に取った「舞祭組」は、今後どのような活躍を見せてくれるのだろう。あからさまに自分たちを卑下しているグループ名だが、実際言うほどブサイクではない。今夜20時から音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも生出演する彼ら。「ブサイクではないんだけどもめちゃめちゃイケメンとも言い切れない」絶妙な立ち位置でどんなパフォーマンスをしてくれるのか楽しみだ。
(ルイコスタ松岡)