「高価なモノを買っちゃう海老蔵」と「ほとんどモノを買わない伊勢谷」に対して中谷さんはどんなお金の遣い方をしているのかが気になった。中谷さんは、
「これを10年後も20年後も自分で使っているかどうかを、何かを消費する時に常に考えます」
「やはりプラスチックのお茶碗でお米を頂くのではなくて、人の手によって作られたモノでご飯を頂きたいって思うんですよね(欠けてもリペアして使えるし)」
と、まっすぐな瞳で丁寧に語った。着物も同じ考えで、着物としての本来の役目が終わっても、ほどいて布団カバーにしてみたり、もう一度別の利用法があるということを力説していた。実際に中谷さんは着物の切れ端に綿を詰めて、自宅のドアストッパーとしてリサイクル利用しているそうだ。“手作りストッパー”について嬉しそうに話す中谷さんにメンズチームは感心して「あら、素敵~♪」なんてオネェ口調の声も出ちゃうのだった。
伊勢谷は、そんな“素敵リサイクル話”を聞いて興味が湧いたのか、「ちょっと中谷さん家に行ってみたいよね~!」と海老蔵に呼びかけるのだった。しかし、中谷さんは速攻で「結構です!」と、キッパリお断りを入れていた。そのやりとりにニヤニヤしていた海老蔵も「見てみたいかな~、(中谷さんは家の中も)ちゃんとしてるんだと思う」と、やはり興味を示すのだった。
2人からお家探訪のラブコールを受けた中谷さんは困った様子で、
「ちゃんとはしてないんです!“ズボラ”なので、ほんとにちゃんとはしてないんですけれども……」
と、「中谷美紀“ちゃんとしてる説”」を全力で否定するも、かぶせ気味に海老蔵が「や、こういうさぁ、ズボラだって言ってる人に限ってちゃんとしてると思わない?」と伊勢谷に同意を求めるのだった。
“ちゃんとしてる説”の否定がまるでメンズチームに通用しなかったので、中谷さんは「洋服を買う時の試着がめんどくさい」「ネイルサロンや美容院に行くのがめんどくさい」などと、必死に“自分はちゃんとしてない”アピールをしまくるのだった。しかし、そんな自分だけれども、
「玄関に“掛け軸”を掛けてます」
と、サラッと言っちゃうのであった。か、か、か、掛け軸~!? 全然ズボラじゃないじゃん! 中谷さん家、情緒溢れまくりじゃないですか~‼「玄関開けたらすぐ“掛け軸”」なのである。メンズチームはまさかの“掛け軸”発言に意表をつかれたのか、“掛け軸”に何が描かれているのかに興味を示した。中谷さんは、「絵のモノもあれば、字のモノもあって、季節によって“掛け軸”を変えている」と、粋な“和の心”を見せつけてメンズチームを唸らせたのだった。収録時の時点で中谷家に掛けられていた“掛け軸”にはモミジの絵が描かれていたそうだ。自宅玄関にて日本の四季を表現~♪
さらに、“掛け軸”の下にはお花を毎日飾るようにしているのだとか。もはや、優雅でしかない……。伊勢谷は、たまらず「その家がねぇ、ズボラなわけないですよ!」と声を大にして中谷さんにツッコんでいた。見ていた視聴者からも総ツッコミが入ったに違いない。“掛け軸”とお花の話でズボラじゃないことは判明したはずなのに、中谷さんはしぶとく
「ほんっとにズボラなんです!」
と、力を込めて断言するのだった。朝起きた時にシーツを直したりなどのベッドメイキングだってちゃんとするという中谷さんなのに、本人的にはどうしたって“ズボラ”なのだとか。もう、凡人には中谷さんの“ズボラ基準”がわからない……。
番組終盤ではそれぞれの結婚観についての話題になったのだが、中谷さんは自分が振られると「それは、また今度……」と言って少しも結婚観について語らず、はぐらかしたのだった。一転、恋愛については、終わってしまったら自分の記憶から消去するという“バッサリタイプ”であることを明かしてくれた。別れた人への未練は“ゼロ”になるそうだ。
また、終わった恋愛の想い出写真だけじゃなく、仕事で写した集合写真もシュレッダーにかけて始末するのだとか。人から貰った手紙もたまったらシュレッダーにかけるそうで、かなり上級者の断捨離さんのようだ。ってか、そんな風に潔く整理整頓してるってことは、やはり全然“ズボラ”じゃないのではなかろうか。中谷さんがイメージする“ちゃんとしてる人”のレベルはどんだけ高いのだろう? いつか「中谷美紀の“ちゃんと仕上げた家”」を覗いてみたいものである。きっと、今の時点でも一般的に見れば充分“ちゃんとしてる家”になっていると思うのだが……。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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