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阿部サダヲ、早乙女太一、森山未來の色気がハンパない! 劇団☆新感線「髑髏城の七人」こそがクールジャパン

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劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season鳥』は、9月1日まで上演!

 劇場へ足を運んだ観客と出演者だけが共有することができる、その場限りのエンターテインメント、舞台。まったく同じものは二度とはないからこそ、時に舞台では、ドラマや映画などの映像では踏み込めない大胆な表現が可能です。

 ライブだからこその勢いには、少年漫画のような熱血テンションや劇画のような荒唐無稽な世界観もしっくりハマります。2020年の東京五輪・パラリンピック開催へ向け、海外へ日本のサブカルチャーの魅力を発信するクールジャパン戦略はますます拡大していますが、「もっともチケットが取れない劇団」の評価をほしいままにしている人気劇団「劇団☆新感線」も、劇画の温度感を舞台上で再現することに取り組んできた団体のひとつです。

 現在、東京・豊洲の新劇場で上演されている代表作「髑髏城の七人 Season」は、まさに少年漫画のような時代活劇。健全そのもの……と思いきや、愛と友情と、過去の因縁や後悔のなかで息づく俳優たちの演技には、やっぱりエロスがいっぱいなのです。

「髑髏城の七人」は、劇団の看板俳優である古田新太が主演した1990年の初演以降、キャストだけでなく脚本や演出を変えて何度も再演されています。豊洲に新設されたIHIステージアラウンド東京のこけら落とし(オープン)公演として、「花」「鳥」「風」「月」と3カ月ごとに出演者や演出を一新しながらの1年間以上におよぶロングランを実施中で、「Season鳥」はその第2弾。

 ちなみに同劇場は、客席が舞台やスクリーンに囲まれており左右に回転して場面転換する「ステージアラウンドシステム」を搭載したアジアで初めての劇場で、世界でもオランダに続いて世界で2例目のオープンです。

男と男のキスシーンよりエロいもの

 舞台は戦国時代末期。織田信長が本能寺で亡くなり、豊臣秀吉による天下統一を目前にしたころ、関東平野に現れた忍び装束の男、捨之介(すてのすけ)は、武装集団「関東髑髏党」を率いて天下を覆そうとする天魔王の命を狙っています。色里「無界」の主人を務める無界屋蘭兵衛は、髑髏城の偵察に向かい、無界屋の花魁、極楽太夫はその身を案じていました。

 Season花がスタンダードな演出だったのに対し、Season鳥は、歌あり踊りありで、コミカルなにぎやかさが強調されています。

 主人公の捨之介を演じるのは阿部サダヲ。これまでの上演では捨之介は着流し姿の色男な造形で、Season花と、通称「ワカドクロ」を呼ばれている2011年版では小栗旬が演じていました。人情深く腕も立つのに「すべての縁は、三途の川に捨之介」とうそぶくキャラクターだったのですが、阿部の捨之介はうつけものの振りをして正体を隠し、笑いを誘う場面の連続。それが天魔王に遭遇した瞬間に、真剣な表情に切り替わるギャップにドキっとさせられます。

 捨之介と天魔王、蘭兵衛はかつて、ともに織田信長に仕えた仲間でした。本能寺で信長をみとった天魔王はその野望を再度かなえようと、「蘭兵衛」を名乗り過去を手放そうとしている森蘭丸を仲間にするべく口説き落とします。

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フィナンシェ西沢

新聞記者、雑誌編集者を経て、現在はお気楽な腰掛け派遣OL兼フリーライター。映画と舞台のパンフレット収集が唯一の趣味。

@westzawa1121