7月13日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演していたタレントのRIKACO(51)が、息子の財布チェックをしていることを明かし、出演者だけでなくネット上にも驚きの声が広がっている。
この日の放送ではゲストとして出演していた中尾彬(74)が「中尾彬・池波志乃夫婦の鉄の掟」として、“妻は夫より早起きし寝顔は絶対に見せない”ことや、“夕食には手書きのお品書きを用意”すること、“テレビのチャンネルは妻が変える”、“妻は夫の財布の中身をチェックし常に補充”するなどの掟を紹介した。出演者らは騒然としたのだが、これについてRIKACOは理解を示し始めたのである。
曰く「お2人にはお子さんがいらっしゃらないので、志乃さんがお子さんを扱うように」と、母親が子供へ無条件に尽くすのと同じように中尾に接しているのではないかというのだ。そして、「例えば私も息子は10代なんで、お財布の中チェックするじゃない? 足りなかったら困るだろうなと、額は違うけど3000円ぐらい入れておいたりとか」と、次男の財布をチェックした上で、足りなければこっそり足しておくという「家族の掟」を語りはじめた。
これには司会のフットボールアワー後藤輝基(43)から「もうだって、結構な年齢でしょ?」と問いただされたが、RIKACOは「上の子はしないけど、下の子に関してはチェックしますよ」と、18歳の次男の財布を日常的にチェックしていることを平然と語った。3男2女の父親(すでに長男・次男・長女は成人済み)である薬丸裕英(51)が「それはもうチェックしない方がいいよ」とツッコミをいれると「チェックというか補充は…」と、補充に重点を置いているかのような口ぶりになったが、補充するからにはチェックしなければならないだろう。ネット上でもこれには驚きと批判が集まった。
「それは子供をダメにすると思うけどなぁ…魔法の財布じゃあるまいし一ヶ月3000円で自分で考えて使うようにしないと将来お金の使い方がわからなくなると思うけど…」
「自動ATMとは、最高の機能だな」
「理由を説明して頭を下げて追加をお願いする姿勢が大切だと思うし、お金の大切さや親への感謝を考える機会になるのに。池波さんの内助の功と扶養されてる立場の子供へのお節介は別次元」
「大先輩夫婦に対して『お二人にはお子さんがいらっしゃらない』どれだけ失礼なこと言ったか分かってないだろ。お子さんがいても親がこんなんじゃな……」
と、財布のことだけでなく中尾・池波夫婦に対して「お子さんがいらっしゃらない」と言ったことにまで批判が及ぶ事態となっている。
そもそもRIKACOの「息子の財布の中身を見る」こと自体が筆者には不気味だ。なぜ対面で小遣いをあげないのだろうかと疑問にも思う。
自尊心や羞恥心が目覚め、自分の周りの人間関係もできてくれば、ある程度は親と距離を取りたがるのが子供の健全な成長であろう。勝手に部屋に入られるだけでも多感な時期の子供は嫌な気持ちになることがある。バッグの中を見られるのも気持ちが悪いと思うかもしれない。ましてやバッグの中の財布となれば子供の心理的には結構厳しいものがあるのではないか。
結果的にお金を足しているのだから良いのではないかとRIKACOは思っているかもしれないが、個人間の境界を簡単に超えたこの行動は第三者から見て確かに不気味だ。もっと将来のことを言えば“息子が結婚するときにも色々と干渉してきそう”な気さえしてくる。一言で言って過干渉に映るのだ。財布の中を見るのであるから、もっと他のものも見ているのではないか、とRIKACO家の親子間の「鉄の掟」が気になってしまう。
しかし一方で、こうした不気味な発言によって中尾・池波夫妻の「鉄の掟」はネット上で槍玉に挙げられなかった。それどころか池波のことを「内助の功」とまでネット民に言わしめているのだが、そちらのほうも実は不気味だ。妻は夕食に手書きのお品書きを用意し、夫に寝顔は見せない……いまどき関白宣言を地でいく勢いの、この「鉄の掟」も女性にとって息苦しいものに見えるのだが、それが「内助の功」として賞賛される日本の歪みもなかなかである。まあ、中尾はもう74歳であるから、そういう価値観でも致し方ないという気もするのだが、むしろこっちの「鉄の掟」が炎上しないように、RIKACOは身を呈して自分の家族の話をしたのではないか……といううがった見方もしてしまうのであった。