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元SHAZNAのIZAM、恐妻家タレント・神経質クレーマーキャラを経て劇団主宰の今

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最近のIzamさん、特にルックス変化してない!(画像:公式Twitterより)

最近のIzamさん、特にルックス変化してない!(画像:公式Twitterより)

 90年代に一世を風靡したヴィジュアル系バンドブーム。その後期にテレビの音楽トーク番組でも引っ張りだこだったグループのひとつが<SHAZNA>だ。三人組バンドのボーカル・IZAM45)は、中性的なルックスと、オリジナリティあふれる衣装に身を包み多くの人々の心を掴んだ。19992月には当時人気絶頂だったモデルの吉川ひなの(37)と結婚したIZAMだったが、この結婚はわずか7カ月で終わりを告げている。SHAZNA 2000年に解散、それと同時にIZAMの姿をテレビの画面で見ることはなくなった……。

 それから6年後。突如として再びIZAMの名前が取り沙汰されるようになった。当時<癒し系>として世の男子を魅了していたタレントの吉岡美穂(37)が突然の妊娠・結婚を発表し、その相手がIZAMであったのである。吉岡と再婚前後のIZAMSHAZNAを復活させたり、また解散したり、エッセイ本を出してみたりと地道に活動を続けていたのだが、どれも大きな話題にはならなかった。だが……2009年に妻である吉岡を癒し系ならぬ脅し系と呼び、極端な恐妻家キャラとなってバラエティ番組に出演、このキャラクターがウケてテレビ界で再ブレイクを果たすことに成功したのである。

 とはいえ、新陳代謝の激しいテレビタレントのお仕事。恐妻家キャラは掃いて捨てるほどいる。吉岡との間には三児が誕生し、妻が産休に入るとIZAMは“料理好きキャラ”、“イクメンキャラ”等でまたバラエティ出演するも定着せず。神経質な性格であることを明かしてクレーマーキャラを作ろうとしたこともあるが、ウケるどころかドン引きされて終了。タレントとしてはなかなか安定しない印象だ。2008年に演劇パフォーマンス集団<ベニバラ兎団>を旗揚げし、今年6月に行われた最新公演でも演出・プロデュース・音楽を担当。現在のメイン活動は劇団となっているのかもしれない。

 そんな劇団活動をしつつも、さらに手広く事業をはじめていたというIZAM725日発売の「女性自身」(光文社)が、IZAMが新宿二丁目にバーを開店したものの客が入っていない、と小さく記事にしているのだ。IZAMが開店したバーは新宿二丁目の雑居ビルの中にあるが、ゲイバーではないらしい。開店直後こそ、業界関係者や<ベニバラ兎団>メンバーも来店し盛況で、本人も店に出ていたが、客足は徐々に落ちているという。芸能人が経営するならファンが足を運びそうなものなのに、と思っていたら、その答えは記事内にあった。「店の存在を聞きつけて訪れるIZAMさんのファンもいたのですが、彼は『そういう客は面倒くさいから』と言って、お店を開けないこともあって」(芸能関係者で店の客)ということらしい。なんだ、それ!? せっかく来店してくれているなら、ファンだろうがそうでなかろうが店は開けるべきではないだろうか、客商売なのに。IZAMの妙なこだわりが筆者にはさっぱりわからない。やはり神経質は“キャラ”ではなかった?

 この店は別の飲み屋で知り合った女性とIZAMの共同経営で、売り上げはIZAMが管理していたのだという。共同経営者の女性と売上を折半する約束だったというが、3カ月間支払いが遅れることも。そのうちに女性との関係が悪化し(そらそうだ)、今年の2月末でIZAMは店を去ったという。これまで飲食店を経営したことのないIZAMがバーを出店したのにはわけがあるようだ。彼は2008年より大手芸能事務所であるサンミュージックに所属していたのだが、2015年にはこちらを辞めている。なるほど、道理で! と合点がいった。<恐妻家キャラ>で再ブレイクしたものの、ここ最近はバラエティでもさっぱり顔を見なくなったのはそういうことだったのか。大手事務所を辞めたことでおそらくメディア露出する仕事が激減したのだろう。

 それでも一応、夫婦そろって芸能人。三人の子供を養わなければならないとはいえ、全盛期のような収入は望めなくとも困窮することもないのではないか。しかし、IZAM は演劇ユニットを主催しているが、おそらくこれが曲者だ。舞台というものはとにかくお金がかかる。出演者たちは知人友人に必死でチケットを手売りし、それでも自分たちのギャラは無いに等しい(スポンサーがついた大きな劇場で上演される舞台は別として)だ。だが劇団を立ち上げた以上は公演を重ねなければ意味はないし、実際IZAM の<ベニバラ兎団>は今年の秋にも公演を予定しているようだ。

 かつてIZAMが恐妻家キャラで再ブレイクを果たした時期に、夫婦の一日に密着したVTRを見たことがある。そこには恐妻家というよりも、異常にこだわりが強く些細なことにも我を押し通すIZAMの姿があった。どちらかというと「吉岡美穂、よく耐えてるね」というイメージしか持てなかったのだが……やはり恐妻家キャラの継続は無理があったのだろう。ちなみに今、吉岡のブログを覗くと三人の小学生を育てる普通のお母さんといった風情で、IZAM(パパと呼称)の気配は極力見せていない。それでもたま~に「パパは…」と登場するし、IZAM側もブログで「嫁さんは~」と言及したりすることから、今も夫婦仲は良好なのだろう。

(エリザベス松本)