元AKB48の高橋みなみ(26)が、ソロデビュー以来“約4年5カ月ぶり”となる新曲として2ndシングル「孤独は傷つかない」を9月に発売するという。AKB48在籍中にリリースしたソロデビューシングル「Jane Doe」以降、新譜リリースがなかったというのも驚きだが(昨年ソロアルバムは発表している)、7月15日から行っているライブハウスツアー『たかみなについて行きますreborn』のチケットの売れ行きがかなり悪いという残念な話も聞こえており、歌手としての針路は微妙だ。
北海道から九州地方まで回る今回のツアーは、どの会場もキャパは大体200~500ほど。しかし7月25日現在でも、28日の「松山 W studio RED」(愛媛県)公演、29日の「高松MONSTER」(香川県)公演のチケットが発売中だ。全ての公演を見ても、売り切れているのは9月17日の「Kobe SLOPE」(兵庫県)公演、9月18日の「AMERICAMURA FANJ twice」(大阪)公演だけ。ツアー最終日の9月25日は、キャパが1,000人越えの「赤坂BLITZ」(東京都)で、他の会場よりもチケット代が1,000円高い4,500円と強気に出ているが、当然売れ残っている。こうした運営の見通しの甘さが目立つ今回のツアーはまさに公開処刑状態。
昨年4月にグループを卒業、中森明菜を目標に掲げ、幼い頃から念願だったソロアーティストとして音楽活動をしていくと宣言していたが、現状では歌手というよりもバラエティタレントに限りなく近い存在だ。AKB全盛期の総監督であり知名度は抜群だが、前出のソロアルバム『愛してもいいですか?』は玉置浩二、槇原敬之、前山田健一、真島昌利、高見沢俊彦など多くの著名アーティストから楽曲提供を受けたにもかかわらず初週売上が1万枚にも届かない惨状だった。
しかし歌手としての人気は伸び悩む一方で、彼女の知名度を利用したいクライアントは多く、現在もイベントには引っ張りだこである。最近でも「コカ・コーラ」サマーキャンペーンの発表会に参加、ボランティア推進プロジェクト「RockCorps」のアンバサダーに就任、市制100周年となる八王子を応援する「八王子100年応援団」のメンバーとなり記念プロジェクションマッピングのナレーションを務めるなど活躍は多岐にわたる。
そして高橋が、自らの意思によるものか周囲の思惑なのか、グイグイ足を踏み入れてるのが政治の世界だ。
1 2