7月26日放送の『マツコと有吉かりそめ天国』(テレビ朝日系)で「イケメン声優」の特集が組まれたのだが、毒舌キャラのマツコ・デラックス(44)と有吉弘行(43)が声優オタクからのバッシングを恐れて、歯切れの悪いコメントをしたと話題になっている。
番組では、声優のアイドル化が進んでいることを取り上げたのだが、マツコは「お叱りを受ける覚悟で言わせていただきますと」と前置きして、「よーく見てみて。よーく見てみてって人で出来てるのよ芸能界って。アイドルみたいなもの=イケメンという言葉で片付けられますけど、今の子が突然イケメンになったとは思ってないの」と発言。大分言葉を選んで発言している様子をうかがわせた。
声優の話題について、「あんまり言いたくないんだよね。めちゃくちゃ怒るじゃん」(有吉)、「怒られそうだからあんまりいえないの」(マツコ)と乗り気ではない2人。いつもは歯に衣着せぬ物言いをする彼らだが、声優オタクを気遣ってか、“らしくない”コメントを連発していた。
有吉は「(声優オタクは)とにかくにわかみたいな人が嫌いだから。(自分たちは)あんまり知らないじゃない、声優業界のことを。それなのに言うとさ『殺してやる』って言い始めるのよ」とも発言していた。「殺してやる」とまでは言わないが、声優オタクの発言が“強め”なのは確か。最近だと、声優のスキャンダルを報じている「週刊文春」(文藝春秋)に対して「文春消えろ」「文春砲はゴミカス」という怒りが集まっている。
では実際の声優オタクはマツコと有吉が恐れるほどの存在なのだろうか。一時期とあるイケメン声優の追っかけをしていた女性に話を聞いてみると――
「私の周囲の話になりますが、イケメン声優のオタクには2パターンあります。1つは、マツコさんが言うように、よ~く見るとその声優がイケメンでないと分かっているけど、声や演技などを含めて“カッコイイ”と思っているオタク。そしてもう1つは、ガチですべてがカッコイイと思っているオタク。前者は冗談が通じるんですが、後者になると本当に冗談が通じない人がいます。その人の前では当たり前ですが『よく見るとアレじゃん』とか『今日の服ちょっとダサかった』とか言えない雰囲気でしたね。たぶん、根が真面目すぎるんだと思います」
いわゆるガチ恋のオタクだが、その女性は何気なく言ってしまった一言でガチ恋の声優オタクの怒りを買いそうになってしまった時があったという。
マツコと有吉が言うように、確かに一部の声優オタクは怖いかもしれない。しかし、2人らしい率直なコメントを聞きたかったと思う声優オタクは結構いたのではないだろうか。
(法月ゆう)