
Photo by Mike Licht from Flickr
11月9日、天気はあいにくの曇天模様。でもこの日は、結婚式にお呼ばれしてたので朝からウッキウキでした。というのも今日は、女性×女性の同性婚カップルのパーティだったから!
去る8月、同性婚についての記事を掲載しましたが、その際にLGBTの結婚パーティとその後の生活をサポートする会社「Letibee(レティビー)」が、11月に行われるウェディングパーティをプランニングしていることを紹介しました。その式がついに、開催されることになったのです。
今回のカップルはともに女性で、ハタチの山瀬さんと24歳のまおさんという、それはそれはもうキラキラしたおふたり。出会いは2012年、NPO法人ピアフレンズ「for girls」が主催する、女の子が好きな女の子が集まって友だち作りができるイベントでのことでした。その時は「つきあいたいとかそういう気持ちは全然なかった」けれど、イベント後に食事に行くことになり、そこでまおさんを「改めて『かわいいなあ』と思い、ふた目ぼれ!」した山瀬さんは、思いきって告白。以来おつきあいが始まったのだとか。
そして1年ちょっとの交際を経て結婚(同性同士の婚姻は憲法で認められていないので、事実婚)することになったのだけど、その理由は、
「普段の生活の中でも、尊敬できる相手と出会えることってなかなかない。でも彼女と一緒に過ごす時間はとても心地良かったし、尊敬できる人だった」(山瀬さん)
「一緒にいると、心地良くて幸せだからです。彼女のとなりにいられることが誇りです」(まおさん)
と、ともに一緒にいる心地良さを感じられたことが大きかった様子。う、うらやましい……! グギギー!
LGBTらしい式を目指して
で、いざ式を挙げるに際し、やっぱりこだわったのは会場選び。というのも同性同士のカップルが挙式をしようにも断られることばかりで、予算やコンセプトの検討以前にパーティすらあげさせてもらえないケースが多いことは、前回の記事でお伝えしました。
東京ディズニーリゾートで同性婚をした元タカラジェンヌ・東小雪さんも当初は「自分かパートナーのどちらかがタキシードを着用して、遠目からは女性同士と分からないならOK」と言われていたそう(その後、ふたりともウェディングドレスでの挙式が叶いましたが)。そんな状況の中、気持ちを理解してくれるスタッフがプロデュースしてくれることは、とても心強かったとふたりは口を揃えます。
「私たち自身もレズビアンですし、当日の招待客のみなさんのなかにもLGBTの方が多くいらっしゃいました。結婚式ってそもそもがシスジェンダー(生まれた時の性を自認していること)かつ、ヘテロセクシュアルであることを前提としたものになっていると思うんです。でも今回のスタッフの皆さんは、LGBTである私たちにもしっくりくるような式を企画して下さいました」(まおさん)
「『結婚式を挙げてはみたけど、じゃあ同性カップルの場合、その後どうやって生きていけばいいの?』という悩みに対しても相談にのっていただけたので、色々考えた上で式に臨めました。私たちが今後、選択できることを教えてくれる“仲間”がいるのって、ありがたいとだなあって思いました」(山瀬さん)
では、そんなおふたりの式はどんな模様だったのでしょう? 後編でレポートします!
(文=久保樹りん)