
Photo by Héctor García from Flickr
アイドルオタク界隈でよく聞く“ガチ恋”。アイドルに本気(ガチ)で恋しちゃうオタクのことを指す言葉です。このガチ恋ですが、なんと風俗の世界にも存在しています。風俗嬢のことを本気で好きになっちゃうお客さんがいるというのです。
風俗嬢はアイドルではありませんが、“会いにいける”どころか“エッチ”できちゃいますもんね。アイドル並に可愛い風俗嬢はいたりしますし、思いがけず恋に落ちてしまった、というケースはゼロではなさそう。
ヘルス嬢のさゆりさん(23/仮名)も、ガチ恋のお客さんがいた風俗嬢のひとりです。
ガチ恋客からのガチ告白
さゆりさんいわく、風俗嬢の中には、指名を取るために色恋営業をする嬢がいるそうです。そういう嬢には当たり前ですが、ガチ恋するお客さんは付きやすいと。一方彼女は、色恋営業はしないタイプだそうです。そもそも好きでもない男性に色恋ができない性格であること、また色恋営業をすると店外デートへ誘われる可能性も高いため、風俗の仕事をプライベートに持ち込みたくないから、という理由でしていないと言います。
「何度も指名してくれるお客さんは、私の何かを気に入ってくれて指名してくれているので、中には『好き好き』言う方もいます。でもあくまで“嬢と客”の関係だとわかっている上での発言なんですよね。私も色恋はしないけど、それには社交辞令的に『ありがとう』って返しています」
しかし、そんな彼女にガッチガチのガチ恋のお客さんがついてしまった時期があったそうです。
「常連の20代後半くらいのお客さんでした。正直、カッコよくはないです。でも頻繁に指名してくださるお客さんだったので、満足してもらえるよう頑張って接客していました。彼も『好き』って言って恋人みたいに私を抱きしめたりしていましたが、その時はガチだとは思っていなくて。でもある日、『好きだから、付き合ってほしい』と告白されたんです。正直、困りました。そのお客さんのことは嫌いではないけど、やっぱり“客”としてしか見れないんです。『身体を売るという仕事をしている以上、彼氏は作れないし、作らない』とお断りしたんですが、そうしたら『付き合ってくれないなら、もう指名しないよ』って言われてしまって……」
その後もそのガチ恋のお客さんと「付き合おう」→「ごめんなさい」の押し問答が続いたそうですが、しびれを切らしたさゆりさんが「お客さんとは付き合えません」とバッサリ断ったら、仕方なく引き下がったといいます。しかし、そのお客さんはそれ以降、さゆりさんの元に来なくなってしまったそうです。
“アイドルとファン”の関係図がどうやっても崩せないのと同様に、“嬢と客”の関係図もなかなか崩せるものではないのかもしれません。「店での出会いがきっかけで付き合う嬢と客はいるみたいですが、私には理解できません」とさゆりさんは語ります。
余談ですが、さゆりさんはヘルスを経て、ソープに移ったそうですが、「ソープに行ってからガチ恋のお客さんに遭遇しなくなりました」と語っていました。
風俗嬢にガチで恋すると、「自分が指名していない時はほかの男と……」と想像して病んでしまいそうですが、それが本番ありのソープになると「自分が指名していない時=他の男とのセックス確定」とレベルアップするので、あまりガチ恋のお客さんがつかないのでしょうか……。