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痴漢、ドヤ顔VIP、一杯おごって彼氏ヅラ。ヤリマンがクラブで遭遇した「イタい男たち」

【この記事のキーワード】

ナンパ成功率100%の男

続いて史上最強の勘違い雰囲気イケメンの話。

関西から東京に遊びに来ていた親友のヤハギちゃん(仮名)と渋谷のクラブに遊びに行っていた夜。

「二人? 一緒に飲む?」

クラブ内のソファで飲みながらくつろいでいた私達に自信満々に話しかけてきた一人の青年。

当時流行りの韓流グループアイドルのようなファッションをしている。
しかし、アイドルなのはファッションだけで顔は……(察してください)

要はヤハギちゃんも私も青年が全くタイプじゃなかったため

「大丈夫です」

と言い、青年を遠ざけようとした。

その瞬間だった。

「えっ? 俺ナンパ失敗したことないんだけど?」

キョトンとする青年。

その青年の反応にこちらの方がキョトンとしてしまう。

えっ? えっ?

私とヤハギちゃんと青年の間に真冬のような寒波が押し寄せた。

気まずそうにそそくさと去る青年の後ろ姿を見送りながらボソッとヤハギちゃんが

「顔が失敗や」

と言い放つ。

ごめん、青年。ヤハギちゃんの毒舌に大笑いしてしまった。

顔が失敗。

「ナンパ失敗したことないてどの顔が言うねん? ばりブサイクやったで」

ヤハギちゃんの毒舌が炸裂する。

美しい薔薇にはトゲがある。ヤハギちゃんはまるでフランス人形のように完璧な容姿をしている美人さんである。だからこそ「顔が失敗」にものすごい説得力があった。

ヤハギちゃんの毒舌が直接耳には届いていないとはいえ青年が少し気の毒にも思えるが、同情はいらないかもしれない。

「ナンパ失敗したことないんだけど?」

あんなに自信満々な彼ならきっとどこかで幸せに過ごしていることだろう。

初対面なのに自慢オンリーの男

さて、まだまだ続く、クラブで出会ったイタい男特集。
続いては、スネ夫のようにひたすら自慢話をする男が実在した話。

その男はインテリ系のアメリカ人だった。
初対面の私に彼は流暢な日本語でこう言ってきた。

「僕からしたら、東◯生なんて全然すごくないよ。僕はアメリカのもっといい大学出てるんだ。僕は〜〜大学(忘れた)だよ。東◯生がなんだよ、だせぇよ。僕はIQが〜〜〜(忘れた)あるんだよ」

こんなこと言うアメリカ版のスネ夫に、高卒の私は素直に返した。

「私、高卒っすわー」

「……きっ君は別にいい。話していてきっとバカではなさそうだから」

フォローしているつもりがバカではなさそうとか初対面に失礼だろ。

「大学の話はいいや。僕の家の話してあげる。アメリカにいる僕の家は超お金持ちで大豪邸なんだよ。ものっすごい大きなプールも庭にあるんだよ。お父さんがものすごい稼いでるからね。あ、僕も年収いいよ。僕の年収は〜〜千万円(忘れた)」

スネ夫男の自慢は止まらない。
アメリカのすごい頭のいい大学を出ているのは本当かもしれない。

だけど……

 

こいつバカだろ?

 

自分が絵に描いたようなイタいスネ夫タイプの人間である事に気づかないなんて……。
アメリカ人の友達は沢山いるが彼のような人に会ったのは初めてだから、国は関係ない。

「あのさ。あんまりさっきみたいに人の大学バカにしたり、自慢話もしない方がいいと思うよ。人をバカにすると自分に返ってくるよ」

思わず説教ぽくなってしまった。

スネ夫男は意外に素直で、急におとなしくなり

「う……うん」

と頷いた。結構きつい言い方をしたにもかかわらずその後スネ夫男にLINEを聞かれて一応交換した。しかしスネ夫男からの連絡は結局一度も来なかった。(もちろん私からも連絡していない)

パイもみ3分の女、つまり私

最後の話。
一番シンプルで地味かもしれないが、実は一番多く大量発生しているのがこれ。

「一杯お酒おごったからもう俺の女だよね?」と言わんばかりに居座る男だ。

夏の夕暮れ時に群がってくる蚊のような勢いで、クラブに行けば高確率の発生ぶりである。

私も今よりもずっと若かりし二十歳くらいの頃はよくお世話になっていた。
お酒をおごってくれる人の存在に。

しかし、クラブに通うにつれて徐々に分かってくる。
一杯二杯お酒をおごってもらったら面倒くさくなることを。

バーカウンターでお酒を買うときに「何飲むのー?」とスマートにおごってくれてさっそうと去ってくれる人もたまにいるが、大体はその後、居座る男が多い。

ろくに話してもないのに「連絡先教えてよ」とか。
ひどいのはたった一杯のお酒をおごったからと急に彼氏づらしてベタベタ体を触ってくるやつ。

嫌なら気に入らない男性にはおごってもらうなよ、と思われるかもしれないが半ば強引に酒を提供されることも結構あるのだ。
その結果、タイプでもない男に居座られた挙句ベタベタ触られるなんてあり得ない。

そこで私は考えた。

「お酒何か飲む? ごちそうするよ」男には事前にこう言うのだ。

「そうやってお酒おごってもらってずっと居座る人多いからさ、パイもみ三回でどう? 揉んだらすぐどっか行ってね」

一杯につき服の上から胸を数回触らせて去ってもらうという方法である。

これ、男性にはかなり好評で、パイもみしたいがためにリピートしておごってくれる男の人も結構いたのである。
痴漢はお断りだが、このようにしてパイをもまれることは別にいい私である。

「安売りしすぎ」

とはじめは信じられないような目で一緒にいる友人に見られた事もあったが、私は友人のお酒のぶんまでパイもみを受けていたので次第に感謝されていった。

パイもみはたった3秒、長時間居座られるより全然いい。

クラブでの一分一秒はとっても貴重でイケメンのちんこをかける勝負なのだ。ゆったりしてる暇などない。

そして……

 

ごめん。

 

「柔らけ〜」

と嬉しそうに私の胸を服の上から遠慮がちに揉んだ男達よ。

 

……その柔らかさは……おそらくブラジャーのパットだろう……。

 

イタい男の話を書くつもりが、なんだが自分もパイもみのイタい女みたいになってしまったが……最後にクラブ行っていた頃になるともうパイもみ制度も廃止してイケメン以外と3秒ですら関わるのを避けていた。

時は金なり。

いや、クラブにいる3秒は、カクテル一杯より貴重でお金にかえられない。

イタい男にも沢山出会ったクラブだが、最愛の今の彼に出会ったのもクラブだ。

クラブはもはや私の人生には欠かせない大切な場所であったのだ。

そんなクラブの舞台裏をいくつか紹介したが、これはほんの一部の例である。まだまだ他のタイプのイタい男モンスターも沢山クラブに潜んでいるので、これからクラブデビューしようという女性の皆様には、「楽園というわけではない」ことを胸に刻み、ある程度は用心して行って欲しい。

(C)緑丘まこ

(C)緑丘まこ

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緑丘まこ

兵庫県育ちのアラサー女。
漫画とゲームとオナニーをこよなく愛する。
センベロ居酒屋やレトロなレストランを発掘するのが休日の楽しみである。

@makoishappy777

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