
『一族のしきたり 通野未帆』(SODロマンス)
“いかに抜けるか”が重視されがちなAV界に、ストーリー性を重視した作品がリリースされました。SODロマンスから8月に発売された『一族のしきたり 通野未帆』です。主演女優は溜池ゴロー監督いわく“現役女優ナンバー1”の通野未帆さん、そして、原作は女流作家の青海紫さんです。
物語の舞台は、古いしきたりが残る旧家。そこに嫁いできた百合(27)は、息子が1歳になろうという矢先、最愛の夫を亡くしてしまいます。悲しみにうちひしがれる百合ですが、夫の死後、息子と一緒に暮らすためには、一族の誰かと再婚しなければならない。息子を残して家を出るか、再婚するかの選択を迫られる中、義理の弟たちが、美しい百合の肉体を執拗に狙い始めてきて――。どことなく、昼ドラっぽい作品です。
その昼ドラっぽさもあって、女性視点でも楽しめる一作になっています。AVを見ているというよりは、ひとつのサスペンスドラマを見ている気分。
1 2