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危険なセックス「窒息プレイ」を絶対にやってはいけない理由

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 Photo by Deborah Morrison from Flickr

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「窒息プレイ」って、聞いたことはありますか? 首を絞めたり、器具や布、ビニールなどを使って息をできないようにして(脳に酸素を行き渡らせないようにして)仮死状態にさせるプレイ……想像しただけでも息苦しいっ!

「セックス中、彼に首を絞めてほしい」という女性、意外と多いんですよね。(首絞めプレイも窒息プレイのひとつです)。友人にも数名いますが、首絞めプレイが好きな理由は「通常のセックスでは感じることのない快感」と口を揃えるのですが、これには理由がありました。

息を出来ないようにすることで、酸素を奪われ「低酸素症」と呼ばれる半幻覚状態を引き起こします。これを「快感」と誤認してしまうSMプレイのひとつです。

しかし、「相手を窒息」させる行為。決して安全なプレイではありません。どれほど危険なプレイなのか、デメリットをお伝えします。

内出血・脳障害を引き起こす

首を絞めて息ができないようにすることで、毛細血管が破裂して、内出血を起こしてしまうことがあります。絞める度合いにもよりますが、命は助かった場合でも、顔に斑点ができてしまうなど、後遺症が残る可能性があります。

酸素を脳に送り込まず、窒息状態を繰り返すと、脳に大きなダメージを与えます。言葉がうまく話せなくなる「失語症」や、物事を忘れやすくなる「健忘症」など様々な脳障害を引き起こしてしまうことがあります。

依存症になる可能性大

麻薬・コカインにも似た強い快感を得るといわれる首絞めセックスは、麻薬依存症の場合と同じように、首絞め依存症になる可能性もはらんでいます。

首絞めプレイに快感を覚えて依存が強くなると、通常のセックスでは満足できなくなってしまうこともあります。首絞めプレイが好きな友人は「首を絞めてくれないと、セックス自体が気持ちよく感じない」「最初は感じていた力加減じゃ、物足りなくなった」と……。危険だからやめたほうがいいと諭しても、本人はどこ吹く風なのです。

加減がわからなくなり、死に至るケースも

「首絞めプレイ」で男性が自分の手で女性の首を絞めるパターンですと、力加減を誤ってしまう危険性が少なくありません。男性にとっては力を弱くしているつもりでも、女性にとっては大きな負担になるということを認識しなくてはいけません。

首を強く絞めると、頚動脈を止めてしまい、最終的に死んでしまう恐れがあるということは、当然理解しているはずです。しかし、セックス中の興奮状態では、冷静に考えることはできなくなっています。

通常のセックスでは、相手の表情や声を聞きながら反応を確認していると思いますが「首絞めプレイ」は、“苦しいこと”で快感を得ているプレイですし、声も思うように出せない状態。このとき、

*されている側:酸素が行きわたっていないので、正確な判断ができない。

*している側 :苦しい表情を見て興奮を覚え、ますます力が入ってしまう。

と、両者ともに正確な判断ができなくなり、気付けば死に追いやってしまうくらいの力で首を絞めている可能性があるのです。

女性は「気持ちいいらしい」という情報で、安易に相手に首絞めプレイを提案しないようにしてください。反対に男性から、興味本位で「首を絞めてみたい」と言われた場合も同じです。同意のもとで行う場合も、自分の身に起こりうる障害や、力加減についてきちんと話し合う必要があります。

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。