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出会い系なのに男性と出会えない…。次の一手を打つ前に考察する「妥協できないポイント」

【この記事のキーワード】

 男性の顔と体型には妥協しない姿勢を貫き、実際に会ったときに「やっぱりできません」という事態を避けるのは、双方にとってメリットでもあるしな。マコトやQにしてもエキセントリックなやつらではあるが、せっかく時間を割いて会ってくれたことには感謝している。それなのにセックスできず、夢子サイド・男性サイドともに残念な結果、lose-loseになってしまった。これは我々の本意ではない。

 どんなに人格がよくても悪くても、ちんぽに触るのが生理的に無理な相手とホテルに入るべきではない。なぜなら、目的は俺にちんぽを味わわせることにある。そして事前にフェチを確認することも、今後は忘れてはならない。継続的に会える人を探すのが目的なのに、自分に対応できないフェチを実現したがっている相手と会ってもしょうがない。

 子宮摘出に躊躇する人たちにアドバイスできるような女性になるために、行動してるんだろ? 求めているのは恋愛ではない、男に選ばれる体験でもない……子宮摘出前後のセックス検証なんだから!

 導き出した改善策をまとめる。

Act(改善)
・相手の見た目は妥協しない。自分が性的関係を持てそうな者のみと会う
・事前にフェチを確認する

出会いツールとしてTwitterを活用

 今回はツールとしてTwitterを試してみようと夢子は思っている。先日お会いしたハプバーのマスターに、ネットでの出会いのヒントをいろいろご教示いただいたからだ。

 Twitterに「セフレを募集します」とポストする。応募者には、夢子しか読めないダイレクトメールで写真を送ってもらえばいい。その際くれぐれも、自分の写真は送ってはいけない。悪用されるかもしれないからだ。

 写真で応募者をふるいにかけたら、どこか公共の場で面接をする。待ち合わせ場所に来る相手を遠くから観察して、安全そうかどうか判断してから出て行く方法もある。女性は男性に比べてリスクが高いのだし、そのくらいの策は正当化される。男性と会ったら、その人の名刺をもらうのもいい方法だ。変な人じゃなければ名刺くらいはくれる。面接で意気投合すればホテルに行く……などなど。

 マスターも昔ネットでセックスの相手を募集していたとのことで、経験に基づく血肉の通ったアドバイスをいただけた。男性アレルギーがありながらも性の相手を募集する、という万人には到底受け入れられなさそうな夢子の事情に対して裁くような言葉なしに、マスターから助言をもらえたことは大いに励みになった。「自分はひとりじゃない」と思えたからだ。

 出会い系サイト利用当初は登録だけで高いハードルを感じていた夢子だが、ハプニングバー訪問で先達のお話を聞けたことで心が盛り返していた。なんだか希望を感じてきたのだった。

 バーのマスターに、相手の条件で「絶対こういう人は嫌」というNGリストを事前に作っておくとよいと聞いたのでそれも用意した。

 ******【NG項目】*******
・既婚者、彼女のいる方、未成年者
・事前にシャワーを浴びない方
・コンドームを着けない方
・痛いこと・汚いこと
・写真・動画撮影

「若い中性的イケメン募集」とは書かなかった

 だが、俺からみたらこのNGリストは肝心な項目が抜けているぞ。PDCAを踏まえて「中性的でない者、美形でない者はNG」と書くべきじゃないか。

 しかしそこまで書く勇気は夢子にはまだない。彼女が「中性的イケメン以外NG」と書けなかったのは、自分に負い目があったからだろう。きれいでもないしスタイルがよくもない自分が「スタイルのよいハンサム以外は受け付けません」と書くだなんて、考えただけで「すみません、生きててすみません」とお天道さまに向かって謝りつづけなければならない気持ちになってしまうのだった。

 まぁ、いまの夢子は過渡期にいるんだろうな。自分の男性に対する限界を頭では理解していても、まだ行動までもすっぱりと変えられるほどには割り切れていない。

 そういう意味では、まだ「自分はモデルのような女性しか舐めません!」といい切って相手を選んでいる舐め犬さんのことを鼻持ちならなく思う気持ちも残ってる。

backno.

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』