8月10日に放送された『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)第5話が、3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と自己最低視聴率をマークした。初回5.1%、第2話4.5%、第3話4.8%、第4話4.4%とほとんど右肩下がりで落ち込み続け、大苦戦を強いられている同作。敗因はどこにあるのか。
『セシルのもくろみ』は、主婦層に人気のファッション誌『STORY』に連載されていた作家・唯川恵の同名小説を原作に、女性視聴者層をターゲットにした連続ドラマだ。真木よう子(34)演じる主人公の宮地奈央が読者モデルにスカウトされ、一流モデルを目指していくという物語。『STORY』や姉妹誌『VERY』の読者を意識し、洗練された都会派ドラマに仕立てるのかと思いきや、蓋を開けてみれば<どこまでも庶民な主婦が、ドロドロの旧態依然な業界で右往左往する>という、洗練とは程遠い内容だった。
主人公の宮地は元々「ファッションに無頓着でガサツ」という役柄ではあるが、4話では肘をつきながら食事をしてみたり、2話では相撲の「しこ」に挑戦してみたりと、いくらなんでも素っ頓狂な女で、少なくとも「どこにでもいそうな主婦」ではない。雑誌のトップモデル(吉瀬美智子)が服の破れをとっさに弁当箱の布で隠すスマートな姿に感動するなど、なんともあか抜けない人物像で、やる気と元気はみなぎっているものの、視聴者層の共感要素がまるで見当たらない。5話ではなぜか寺修行企画までさせられていた。
ドラマの内容だけでなく、”画面が揺れる”という不思議な映像も話題に。「カメラヤバくない? なんでこんなに揺れてるの?」「これわざと? めちゃくちゃ酔うんだけど……」と困惑する声もあがっている。現場はドタバタ混乱気味なのだろうか?
1 2