
Photo by SIGitas MATulis from Flickr
男性がオナニーをすることは当たり前だと思うけれど、女性がオナニーすることに対して「汚らわしい」「気持ち悪い」と抵抗を感じる男女は、少なからずいるでしょう。ナゼなんでしょうね。男性は、「新しい精液の供給のためにオナニーをする」=「自然なこと」という価値観が根付いているのに対して、女性がオナニーをするということに、納得するような理由がないからでしょうか? 「オナニーすると新鮮な卵子が~」なんてエビデンスがあればOKなんですかね? それでもまだ、女性が性に対して積極的なことは「はしたない」と思う方は多いのでしょうか。
「女もオナニー」を受け入れられないオトコたち
過去に男性の友人数名と「男のオナニー」について話していた流れで、私が「女もオナニーするけど」と話すと、多数が「マジ!?」の驚きリアクション、そして「相当、欲求不満なんだな~」「どれだけスケベだよ~」さらには、「オナニーしてる少数派の女性が身近にいるとは!」と、まるで珍しい希少生物を見るような視線を受け止めました。
「いやいや、みんな言ってないだけだから」と言っても、信じないんですよね。っていうか、「信じたくない」という雰囲気を感じ取ったのですが。「セックスでは、受け身ではなくて、女性も積極的に気持ちよくなってほしい」と願うくせに、積極的に自分の手で自分のカラダを気持ちよくする行為には、引いてしまうのでしょうか。
男性に対して、女性のオナニーを理解してほしいとは思いませんが(「女性がそんなことはするわけがない」という思い込みはやめてほしいですが)、「オナニーするなんて汚らわしい」と漠然と思っている“女性”がいるのであれば、是非お伝えしたい! オナニーは自分のカラダと向き合う行為であり、気持ちよさを感じたり、自分のカラダを知ることで少なからず意識が変わります。汚らわしい行為ではないんです。
女のオナニーは、性欲だけではない
「イケない」「気持ちよくない」などセックスの悩みも、オナニーが解決へ導いてくれることも少なくないのです。というのも、自分がどこを触ると快感を得るのか不明なままだと、セックスで相手に触られても「気持ちいい」と認識することは難しくなってしまいます。
◆性感帯の発見・開発
「このポイントは快感」「この部分は、痛い」など、自分の指で探っていき、カラダが反応することで、感じる触り方やポイントなど、自分の性感帯を知るようになります。ということは、自分が求めるセックスもわかってくるはずです。相手に愛撫してほしいところを伝えやすく、気持ちのいいセックスに繋がるのです。
もうひとつ。俗に「性感帯」と呼ばれているスポットでも、もともとは何も感じず、刺激を繰り返すことで徐々に開発されることもあります。「セックスは何度もしてるのに感じない」「セックスではイケない」と悩む女性も、自分で性感帯を開発することによって、快感のコツを掴みやすくなり、イキやすいカラダに変化していくこともあるのです。
◆リラックス・ストレス解消
オナニーする女=欲求不満・性欲が有り余っている、と思っている方もいるようですが、女性がオナニーをする動機は、「ムラムラして、セックスしたい」というだけではありません。「イッた後の疲労感でぐっすり眠りたい」とリラックス効果を求める方や、ストレス解消を目的としたオナニーを気軽に行う方もいます(オナニーで快感を得たときに分泌される成分は、ストレスを和らげる効果があると言われています)。
ということで、様々な角度から、オナニーは必要な行為だと思うのです。
個人的には、デリケートな部分に指を擦ったり挿入することで、肌に触れることの力加減なども意識するようになります。これは、セックス時に相手に対しての配慮にも繋がっている気がします。