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現役ナースでSM女王様をしている元銀座ホステス! 摩訶不思議な30代女性の半生に迫る

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女王様はストーリーテラーである

――その頃から鈴華さんはアクティブでタフだったキュね。夜の仕事でそんな稼げてるなら、昼は家で寝てたいって思っちゃうキュもんね……あたしだったら。でも18歳の何もSMのことを知らない女の子が、すぐに女王様としてプレイできるものなのキュウ……??

「やっぱり、すぐには店に出してもらえなくて最初は研修ばかりでした。縄と鞭と蝋燭……3種の神器の扱い方を研修で学びつつ、実際のプレイルームに見学に入って、なんとなく雰囲気を掴んでいきました。M男さんって見られるのが好きだから、見学が入りますよって言うと、喜ぶ人が多いんですよ」

――それを経て、お客さんに付くようになって今に至る……ということは、女王様業は鈴華さんに合っていたってことキュウね?

「はい、自分に合ってるって思いましたね」

――そんな職業に巡り会えるって、超うらやましキュウ~~~!!!!

「私は、自分でプランを考えたりするのが好きなんですよね。例えば、焼肉食べに行っても焼き奉行で、この焼き加減でみんなお食べなさいって感じだし」

――要は、世話好きってことキュね!?

「そうですね! 自分がやったことで、人に喜んでもらうのが好きなんですよね。女王様って要はシナリオを作る仕事なので、自分に向いてたんだと思います。女王様としての仕事って、この人はこうだから、このプレイから始まって、あれしてこれして、最後はこれで終わろう、みたいに、パッと起承転結なシナリオを頭の中で組み立てるんですよ」

――女王様って、単に誰かを痛めつけたりするんじゃなくて、シナリオライター的な役目を果たしているキュウね……! こりゃ、頭良くなければできなさそうキュウ。

「始めから終わりまで、一連のドラマにならないと、なんか変になっちゃうんですよ。プレイとして成り立たなくなっちゃう。ストーリーがないとダメなんですよね、SMって。そのストーリーを組み立てていくのが面白いなって、見学に行っていた時期から思っていたんで、私には向いてるんでしょうね」

――ホステスと女王様の両立を18歳から始めて、それからいつ看護師業をスタートさせたキュウ?

「看護学校に入ったのが26歳なんですが……、その前に私、結婚して地方に住んでた時期があるんですよ。今は2度目の結婚で」

――キュキュウ!! ってことは、バツイチ既婚者キュウ!? 1度目の結婚は、ホステスで太客捕まえて寿コースキュウ??

「いや、普通にナンパされて知り合った5コ下の男の子です」

――ナンパきっかけで5コ下のヤングと結婚!?

ミナミの帝王としても稼ぐ女

――なれそめ聞かせてキュウ。

「自分が23歳の時だったので、彼はまだ18歳でしたが安定した職業に就いてたのですぐ結婚に。彼の仕事の都合で地方に住むことになったので、ホステスもSMも一旦辞めたんですが、引っ越した先ではでSMクラブもないし、水商売始めるにしろ土地勘も何もなくてどこに行ったらいいかも分からず最初は専業主婦でした。でも働きたかったし、結婚もしたことだし堅い仕事の方がいいかと思い、事務員でもやってみるか、と求人を探しました。自分は簿記の資格もないし、経験もない、それでもOKな仕事があったんです。『ローンズ○○』みたいな名前の、サラ金どころか街金だったんですけど」

――街金!!! それって、ミナミの帝王的な……??

「そーそー、まさに! ミナミの帝王、ウシジマくんの世界! その頃、まだまだ世間知らずだったんで、何も疑わずに面接に行ったら、ビルがペンキで黄色く塗りつぶされていて(笑)。怪しい……と思いつつ入って普通に面接を受けている最中、隣の部屋から『オラオラァ、この野郎ー!!』って罵声が聞こえてくるんですよ(笑)」

――絵に描いた街金の日常キュウ~~! 今すぐにでも逃げ出したくなるキュウ……。

「これはヤバいところに来た! って内心思ってたんですけど、面接は滞りなく進み『じゃあ明日からお願いします』、もう怖くて断れなくて、とりあえず勤務し始めました。もうね、罵声や物を投げたりする光景とか、そりゃもうすごいのが目の前で繰り広げられるんですよ! 自分が事務作業をやってる机の前で、毎日。債務者の連帯責任がどうとかで仲間割れしてトラブってる人たちとか、人間ドラマを数多く見ましたね」

――仲間割れとか超修羅場! 普通の仕事してるよりも、人生の酸いも甘いも見れて、かなり勉強になりそうキュウね……!

「事務員のつもりで入ったものの、二人一組でペアになって売上を伸ばすチーム制だったので、私ものすごい頑張ったんですよ。自分たちの売上が上がれば、そのまま自分の給料も上がるので!」

――頑張るって、何をするキュウ?

「借金を取り立てて、また貸すことを。たとえば、逃げ回る債務者をなんとか事務所に呼び出して話をつけたい時とか、電話で『融資の見直しができそうなんですよね♪』とか優しい声色でおびきよせました。ヤンキー上がりのキレやすい社員が電話口で怒鳴ってるのを横目で見つつ、それじゃ怖くて余計逃げるだけでしょ~って思ってたので。そういった工夫を色々とやって、自分の売上も上がって、給料も増えましたね」

――怖いキュウ。でも意外と順調キュウね。

「いや、でも給料が増えたら、浪費癖が始まってしまったんですよ(笑)。それで、また水商売でも始めようかなと思い……その頃はもう主人に飽きてきてたっていうのもあるんですが、ともかく主人の了解も得て、繁華街で水商売も始めたんです。そのうち、金融事務所の方に私が副業で水商売していることがバレて、それを機会に街金は辞めて水商売一本になりました」

――お水の花道キュウ。やっぱりお水が肌に合うキュウ?

「まあその頃はね。一方でプライベートでは主人とどんどん仲が悪くなっていって、一緒の空気吸うのも嫌なくらい。ある日、憂さ晴らしに一人で東京に遊びに行って、独身時代によく行ってたショットバーで飲んだんです。酔っ払っててよく覚えてないんですが、そこで一人の男性といい感じになって……朝起きたら隣に知らない男がいる! みたいな(笑)」

――すっかり羽伸ばしちゃったキュね~! ワンナイトで終わらなかったのキュウ?

「そう、その人がすっかり彼氏ヅラな感じで。『東京で住居を用意してあげる』というから、じゃあ上京するかあと思って、旦那に離婚の意志を告げて、また上京しました」

――上京物語Part2! 離婚はすぐ出来たキュウ?

「いや、それが向こうがなかなか嫌がりまして。だから夜逃げみたいな感じで、洋服数枚だけ持って出て行きましたね」

――なんか、ドラマみたいな話キュウ……! 旦那からしたら失踪なんじゃ……。

「ですよね。鬼のように電話が来ましたよ。でも着信拒否。私は東京で即、銀座のクラブに面接に行って、銀座ホステスを再開しました。2526歳の頃でした」

――SMクラブはやらずにホステス一本?

「いや~、ね。東京戻ってきたら、やっぱりSMやりたくなるんですよ! 腕が鳴るじゃないですか~(笑)。なので、ホステスと同時にSMも始めて、また二足の草鞋で」

――腕が鳴るキュウね! そこに鈴華さんのSM愛を感じるキュウ!

(C)しQちゃん

やっぱり女王様が一番似合うキュウ (C)しQちゃん

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しQちゃん

子宮のゆるキャラ(妖精)。アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ 

@sheQchanz