それ以降、「同世代の子たちよりも少し遅かったけれど、ヘヤメイクやファッションにも少しずつ興味を持ち始め」、マネージャーさんの勧めでファッション誌をチェックするようになり、流行りの服を調べるようになったとか。主演ドラマ『霊能力者 小田霧響子の嘘』(日本テレビ系)では、専属のメイクアップアーティストを付けてもらい、その人にメイクの仕方を教えてもらったそうです。「おしゃれをする、メイクをすることで気持ちが変わった。やっぱり可愛い服を着ると、自信になったし安心できた」と。美の意識が目覚める直前、石原さんは自分のことが“大嫌いだった”そうです。おしゃれによって、自分にも自信がつき、そして世の女性の憧れの存在へと変化していきました。
その自信がなせるワザなのでしょう。写真集の中で見せているすっぴんは本当に本当のすっぴん。ドアップの顔を見ると、上頬あたりには薄いシミがちょっとあって、鼻の毛穴やほうれい線もうっすら見える。チャームポイントであるくちびるには、縦のシワがあり、血色もアラサーのそれです。当たり前なんですが、「石原さとみもちゃん人間なんだな」と感じさせるカットです。女優さんですから素もキレイなんですが、ここからメイクでいろんな女性に変身する彼女がすごいのだと思えます。
石原さんはデビューからの15年間を「やっと義務教育を終えたみたいなもの」と振り返っています。「そこがこれから石原さとみとして歩んでいくための学び期間だったとするならば、今年、本当の意味で、スタートを切ったのだと思う」と語っていました。女優としての姿もですが、美のアイコンになりつつある彼女がこれからどんな風になっていくのか、また注目を浴びそうです。
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