ファンならば「応援」を
ジャニーズに話を戻すと、先月、 8月21日、Hey! Say! JUMPの八乙女光がJohnny’s web内の同グループ連載「JUMPaper」で、コンサートツアーの出待ちファンに注意喚起をおこなっていた。Hey! Say! JUMPコンサートツアー『Hey! Say! JUMP I/Oth Anniversary Tour 2017』に来るファンの中で、空港や駅でメンバーの出待ちをしているファンが大勢おり、一般の人はファンたちの行動に驚きの目を向けていたという。
八乙女は、赤ちゃんを抱いているお母さんが、自分たちを追う大勢のファンの波につぶされそうになって、「心が痛くなった」「関係のない人に危害を加えてしまうと、そのうちに、ジャンプのライブの移動は危ないからって警告を受けて、まだまだ行きたい場所も行けなくなると思うの」と説明。
熱狂的なファンの情熱を「素敵だと思う」とフォローしつつ、「いきすぎるとマナーが悪いってなってしまう」「全国でまだ行った事ない地方にも行きたいし、ライブは僕の命だし、どうか考えてみて下さい。お願いします」と綴った。
ファンのマナー違反については、今年1月にロックバンドONE OK ROCK(以下、ワンオク)のTakaもInstagramの投稿で訴えかけている。それによれば、ワンオクの北米ツアーを日本から鑑賞に来たファンの一部が、迷惑行為に及んでいたという。
「最近、日本のファンに対して、、ちょっとどう接していいかわからなくなってきちゃった。朝疲れた状態でバスから降りればそこには日本人が携帯片手にまるでポケモンみつけたみたいに動画やら写真やらパシャパシャ撮られてみんな毎日ちょっとシンドイ思いしてます。御飯もゆっくり食べれない。外の空気もろくに吸えない」
また、「ライブがはじまれば最前列はいつも同じ景色」と、どのライブでも同じファンが最前列を陣取っていることに言及。
「なんのために海外で毎日頑張ってるのかわからなくなっちゃうし、ルールなんか作りたくないからもう少し考えてほしい。。。僕らが海外でライブをする意味を! 普段会えないから会いに行く場所ではないから!」
大好きなアーティストの追っかけに時間を費やすことは全く悪くない。しかしその「好きなアーティスト」も人間であり、プライベートの時間が必要だということ、無闇に追いかけられれば迷惑だということ、また、アーティストのみならずスタッフや時には無関係の通行人にも大迷惑をかけるということを、一部のファンは自覚しなければならない。もし自覚しながらも「そんなのはどうでもいい」と省みずに行動に出ているとしたら、それはアーティストを「応援」しているとはいえないだろう。
(犬咲マコト)
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