元付き人男性に暴力行為を働いたり、排泄物を無理矢理食べさせたなどの非情なやりとりがあったことを週刊誌に告発されたお笑い芸人の楽しんご(34)。この元付き人男性に対する傷害容疑で年明けにも書類送検されることとなった楽しんごに18日、彼の所属事務所であるよしもとクリエイティブ・エージェンシーから厳重注意処分が下された。
9日、都内にて民放の警視庁記者クラブの求めにより、元付き人男性に対する暴力行為に関しての会見に応じていた楽しんごは「些細なことで手をあげた自分が許せません。申し訳ない気持ちでいっぱい。直接会って謝罪したい。(元付き人男性は自分と)元通りに戻りたいと思っていると思う」と事件についての心境を吐露。
この元付き人男性と楽しんごは昨年5月に知り合い、同年12月から交際していたという。そして男性は、今年7月から楽しんごが経営する会社の従業員として働いていたそうだ。今年1月のイベント出演の際に楽しんごは「生まれて初めての彼氏ができた。今までノーマルな人だったのに『しんごちゃんだったらずっと一緒に守ってあげたい』と言われた」と彼氏の存在を明かしており、これは元付き人男性のことを指していたと思われる。
順調かと思われた2人の交際だが、7月21日の朝、男性が起こしてくれなかったことに腹を立てた楽しんごは、顔を含め4~5回殴り、口の中を切るケガを負わせたという。このことについて楽しんごは「殴ったのは事実。普段からお互いプロレス技をかけたり叩いたりしていたので、その延長と。ちょっと(力が)強かったかもしれません」と話した。
その後、楽しんごは男性に謝罪。ケガの治療費として2万円を渡し和解したというが、数日後に男性から別れ話を切り出され2人は破局した。しかし破局後に、もともと2人が知り合うきっかけになった人物が、楽しんごに対して暴力団の存在をちらつかせつつ「誠意を見せろ」と迫ったことがあり、この件に対して楽しんごは警察に被害届を出しているという。
この一連の流れに対してネット上では「楽しんごは典型的なDV男」「会って謝罪したいって、暴力ふるうような奴にもう関わりたくないだろ」「厳重注意処分って軽すぎ」「恐怖しか感じない」「別れた相手に対して『あいつは戻りたいと思ってる』っていうのはDVやストーカーの加害者の常套句」など、楽しんごを痛烈に批判する声が相次いだ。
楽しんごの本性がむき出しとなった、今回のDV報道。世間でのイメージ回復はもはや絶望的であると思われるが、来年以降のお笑いライヴへの出演も決定しており、事務所からは謹慎や解雇といった処分はないようだ。「朝、起こさなかった」という些細な理由で恋人を4~5回殴る人間に対する処分としては、軽すぎるという見方をされるのもうなずける。加害者である楽しんごは、被害者の元付き人男性に対して「元通りに戻りたいと思ってると思う」と言っているが、被害者としてはもう二度と顔も見たくない、名前も聞きたくないと思うのが自然ではないだろうか。
信頼していた恋人からの理不尽な暴力は、受けた本人に底知れぬ恐怖を植え付ける。楽しんごと元付き人男性は別れたというが、別れたとしても暴力によって生まれた恐怖は消えることなく「どこかで会ったらどうしよう」と不安な日々を過ごすことになったり、新たな恋人ができたとしても「この人も殴る人だったらどうしよう」と疑心暗鬼になることがある。暴力は、一生拭えないトラウマしか生まない。元付き人男性にとって楽しんごの「会って謝罪したい」と言う発言は、薄っぺらい自己弁護にしか聞こえないのではないか。「申し訳ないことをした」と語る楽しんごだが、自分がしてしまったことの意味をもう一度深く考えてみてはいかがだろう。
(シュガー乙子)