F君の車の中は○○の匂いで充満していた
時間は23時。できるだけ早く小説のアイディアを得たかった白雪は「今すぐ会いたい!」と猛プッシュ。すると、F君は「俺も今日会いたい!!」となぜか、白雪よりも高いテンションで応じてくれました。
「早く会いたい!」「俺も!」「1時間後に会える?」「車、ぶっ飛ばしていくよ!」って……私たちロミオとジュリエットみたい(初対面だけど)。しかし、燃え上がっていた気持ちは、1時間後、白雪の家の近くのコンビニでF君の車に乗り込んだ瞬間、ふっと立ち消えました。
く…………臭ェ!!
F君の乗る小さな車は……ものすんごい香水臭かったんです。なんだコレ、ムスク? ジャスミン? とにかく、鼻がもげるレベルで匂いがきつい。香水の原液をシートにかけたかのような濃厚さです。
「一旦考えよう」と思い、「コンビニでコーヒー買ってくるね!」と言って避難した白雪だったのですが、考えるも何も車の匂いを我慢すれば良いだけじゃん! と思い直し、コーヒーを買って、F君の車にもう一度乗り込みました。その瞬間「やっぱ臭ェ」と顔をしかめたのは言うまでもありません。F君は、コンビニの駐車場に車を停めて話す気満々だったので、「ちょっと夜風に当たりたいな……」と窓を開けてもらいました。
その後、気づけば1時間ほどF君と話しました。20代男子と話していると、ついつい好奇心が沸いてしまって、根掘り葉掘り聞いてしまいます。口呼吸しているうちに、匂いにもだいぶ慣れましてね。
F君は現在24歳。初体験は19歳の時で、相手は出会い系サイトで知り合った40代の既婚女性だったそうです。それからすっかりハマってしまい、年上の女性ばかりに声をかけているのだとか。
でも、何を言ったら喜ばれるのかわからないので、「エッチそうな人ですね!」とか「僕とセックスしませんか?」とか「足、細ッ!」とか端的なメッセージばかり送ってしまい、ほとんど無視されるのだそう。たまに、私のようなもの好きな年上女性が返信をくれると嬉しそうに話していました。
今までどんなセックスをしていたのかを聞くと、「俺、お金ないからラブホ奢ってもらったりとか……車内でとか……」ともごもご。なるほど、私が全奢りでラブホに行くか、カーセックスしかないわけね。よし、わかった。車内でお願いします!(※深夜のラブホは高いんです)