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『ごちそうさん』東出昌大の素顔から溢れ出す“おじいちゃん感”

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 また趣味である「落語」を聞くようになったキッカケは、自分の家から都内に通学・通勤する時に1時間ほどかかるので、落語だとそれがちょうど一席聞ける時間になるということが良かったらしい。ひとつの物語が始まりから終わりまで聞けて、音楽もあって面白いのでハマったそうだ。今どきの若者ならば、J-POPやらロックやらをガンガンに聞いていそうだが、渋めの「落語」をチョイスするあたり、只者ではない気がして来るのであった。

 有働アナも、やはり東出くんに対して普通の若者とは何か違う印象を受けたようで「お話の仕方も明治・大正に生きておられるかのような感じで(現代っぽくない)」と、不思議そうに話すのだった。確かに、話し方がやけに落ち着いていて、若者言葉などは出て来ない。本当は中身はおじいちゃんなのだろうか? なんて、突飛な想像をしたりして……。

 VTRで登場した父親役の近藤正臣は「東出くんの嫌いなところは背が高いところです」と、劇中で東出くんを見上げて話すのが嫌だったらしいが、「でも、体の長さはともかくとして、彼は好青年ではあります」と絶賛していた。出ました、ここでも「好青年」!

 大阪弁だけではなく、ドラマの中の役作りで必要となった製図・獅子舞・ボートのシーンなど、しっかり先生に習い、ディテールにこだわってさまざまな技を身に付けているそうだ。「(専門の)勉強をさせていただく機会があって良かったなと思いますし、ありがたいと思います」と、優等生発言がサラッと出るのだった。よっ、出木杉くん! その道の専門の人がドラマを見ても違和感のないように劇中で演じて、そのこだわりが見ている人にちゃんと伝わることに喜びを感じるのだとか。ことごとく真面目な青年である!

 そんな、素顔が好青年で真面目な東出くんだったのだが、『ごちそうさん』のストーリー的には、この先に悠さんが何か一波乱起こすようなことがあるっぽいとポロっとこぼしていた。あら、宣伝が上手い! しかも「浮気とか本気とか、なんなんでしょうね~?」とイタズラっぽく、意味深なキーワードを出しちゃうのであった。せっかく本人同様、役柄も好青年なのに、この先に悠さんが何か“おイタ”をするのだろうか? 気になります!

最後はしっかりキメてくれる東出くん

 また、東出くんは小学生の頃から剣道をやっていたらしく、高校生の時には埼玉県でベスト8にまでなったそうだ。父親が剣道の師範だったようで、剣道以外のサッカーやバスケットなどのスポーツをやらせてもらえなかったのだとか。「大人になってみれば、ひとつのことを続けて良かった」と思うものの、今でも剣道は別に好きでもないそうだ。え!? 好きでもないことを、ずーっと頑張っていたんだ……。とっても我慢強い子なんですね~。

 ずっと両親が共働きだったため子供の頃から料理をしていたそうで、今では魚をさばいたりもするのだとか。最近では、知り合いから貰ったタイを「アクアパッツァ」にして食べたらしい。なかなか家庭料理に出てこない料理名だが、共演者の杏がそれを作ったことがあると聞いて、インターネットでレシピを調べて自分で調理したのだとか。なかなか、やりますなぁ。

 さらにドラマの撮影中にウナギを釣った時も、なんと、持ち帰って自分でさばいたそうだ。なんでも、インターネットの動画サイトで「ウナギのさばき方」を調べて自宅でやってみたのだとか! ネットの動画でさばき方を勉強しちゃうなんて、一気に現代っ子の一面が! どんなことでも果敢に挑戦しちゃうんだな~。

 そして番組のエンディングになると、有働アナからも視聴者からもリクエストを懇願されていたあの名ゼリフを、満を持して言ってくれたのだった。

「あなたは僕が手に入れた、たったひとつの宝物ですから!」

 と、ハニカミながら、残り15秒というギリギリの制限時間内でキッチリ噛まずに納めたのである。ここでも、キメちゃうんだな~!

 あんなに落ち着いた口調で全体的に“おじいちゃん感”を出していたのに、最後にかわいらしく、萌えゼリフをズキュンと決めちゃうのである。もう、より一層応援したくなってしまった。今年のヒット朝ドラとなった『あまちゃん』と『ごちそうさん』に連投キャスティングされたということは、おそらくNHKのお気に入り俳優となったのかもしれない。あの太くて凛々しい眉毛を引っさげて、いつかしか同局の「大河ドラマ」で主演の座を掴み取る日が来るのではないだろうか。歴史上の人物にしては、だいぶ身長が高過ぎるかもしれないが、東出くんがどんな役をどんな風に演じてくれるか楽しみに期待したいものである。

■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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テレ川ビノ子

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