
Photo by Alpha du centaure from Flickr
セックスにおいて男性が“イク”瞬間は、つまり射精をさしていますよね。段階としては、まず性的興奮が高まってペニスが勃起します。そのまま勃起が続き、頂点に達すると、尿道から精液を放出する「射精」をします。この射精時に3~10秒間程度の時間、強いオーガズムを得るといわれています。
しかし、射精をしても「ペニスから精液が出た」という感覚のみで、「勃起はするし、射精もするけど、射精時の快感がない」という男性もいることはご存知ですか? 射精時だけでなく、ペニスを挿入してもピストン運動などの刺激でも、竿や亀頭に快感を得ることができません。この症状を「射精無快感症」といいます。生まれつきである「先天的」射精無快感症の方もいれば、何かしら原因があって射精無快感症になってしまう「後天的」の方もいるそうです。
先天的な射精無快感症
射精は、神経の反射条件のため、自分の意識で射精を制御することが困難です。しかし、先天的な射精無快感症の方は、自分の意識で射精コントロールができ、意識的に射精をすることが可能だといいます。射精時に気持ちいいという感覚が全くないにも関らず、女性側のテンションを下げないように「吐息で感じてるようにしている」男性もいるそうで……これは、女性側は演技だなんて見抜けないですね……。
では、今までは快感を得ていたのに、なぜか勃起や射精しても何も感じなくなってしまった「後天的」のケース。女性もよーく覚えておいたほうがいいです。
後天的な射精無快感症
ストレスや肉体疲労、セックスへの過剰な期待や、女性を気持ちよくしなければいけないというプレッシャー、成長期のトラウマなど心理的な問題が主な原因だといわれています。
さらに、男性ホルモンの減少(精力の低下)によって、精力が減少していることも原因のひとつかもしれません。寝起きが悪い・疲れが溜まりやすい・オナニーをしなくなった(性欲が落ちた)など精力が落ちている状態ガ続いてしまうと、射精無快感症になってしまうおそれがあります。
「私が原因?」じゃ、ない
一時的な射精の無快感は、心身の問題が改善されれば、戻る可能性が高いようなので、思い当たる部分がある場合は(原因がわからない場合も)、泌尿器科・または男性専用クリニックへ相談するのが一番です。
「射精無快感症」は、性障害や性機能不全のひとつとして分類されていますが、実は一時的に射精無快感症になってしまう男性は珍しくないようです。しかし、「射精無快感症」という症状を知らないせいで、快感を得ていない相手に対して「私のカラダのせい?」「テクニック不足?」「全然、気持ちよくさせられなかった」と悩む女性も増えているといいます。
この症状は、女性のテクニックとか膣の締まりとかは一切関係ありません。自分を責めるのをやめて、彼を泌尿器科へ連れていきましょう。女性がこの症状を抱えている相手とセックスをする際に気をつけるべきことは、たっぷりとコミュニケーションを取ることではないでしょうか。